3.2. カーネルモジュールの依存関係
特定のカーネルモジュールは、複数の他のカーネルモジュールに依存する場合があります。/lib/modules/<KERNEL_VERSION>/modules.dep
ファイルには、各カーネルバージョンに対するカーネルモジュールの依存関係の完全なリストが含まれます。
depmod
依存関係ファイルは、kmod
パッケージの一部である depmod
プログラムにより生成されます。kmod
によるユーティリティーの多くは、操作を実行する際にモジュールの依存関係を考慮に入れるため、手動 で依存関係を追跡する必要はほとんどありません。
カーネルモジュールのコードは、制限のないモードのカーネルスペースで実行されます。そのため、読み込むモジュールに注意してください。
weak-modules
depmod
に加えて、Red Hat Enterprise Linux は、同じく kmod
パッケージに同梱されている weak-modules
スクリプトを提供します。weak-modules
は、どのモジュールがインストールされたカーネルと kABI 互換であるかを決定します。モジュールカーネルの互換性をチェックしている間、weak-modules
はモジュールシンボルの依存関係を、それらがビルドされたカーネルの上位リリースから下位リリースへと処理します。これは、weak-modules
がビルド対象のカーネルリリースとは無関係に各モジュールを処理することを意味します。
関連情報
-
modules.dep (5)
man ページ -
depmod (8)
man ページ - Red Hat Enterprise Linux に同梱されている weak-modules スクリプトの目的は何ですか?
- カーネルアプリケーションバイナリーインターフェイス (kABI) とは何ですか?