第26章 コントロールグループについて
コントロールグループ (cgroups) カーネル機能を使用すると、アプリケーションのリソース使用状況を制御して、より効率的に使用できます。
cgroups は、以下のタスクで使用できます。
- システムリソース割り当ての制限を設定します。
- 特定のプロセスへのハードウェアリソースの割り当てにおける優先順位を設定する。
- 特定のプロセスをハードウェアリソースの取得から分離する。
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コントロールグループ の Linux カーネル機能を使用して、プロセスを階層的に順序付けされたグループ (cgroups) に編成できます。階層 (コントロールグループツリー) は、デフォルトで /sys/fs/cgroup/ ディレクトリーにマウントされている cgroups 仮想ファイルシステムに構造を提供して定義します。
systemd サービスマネージャーは、cgroups を使用して、管理するすべてのユニットとサービスを整理します。/sys/fs/cgroup/ ディレクトリーのサブディレクトリーを作成および削除することで、cgroups の階層を手動で管理できます。
続いて、カーネルのリソースコントローラーは、cgroups 内のプロセスのシステムリソースを制限、優先順位付け、または割り当てることで、これらのプロセスの動作を変更します。これらのリソースには以下が含まれます。
- CPU 時間
- メモリー
- ネットワーク帯域幅
- これらのリソースの組み合わせ
cgroups の主なユースケースは、システムプロセスを集約し、アプリケーションとユーザー間でハードウェアリソースを分割することです。これにより、環境の効率、安定性、およびセキュリティーを強化できます。
- コントロールグループ 1
コントロールグループバージョン 1 (
cgroups-v1) はリソースごとのコントローラー階層を提供します。CPU、メモリー、I/O などのリソースごとに、独自のコントロールグループ階層があります。異なるコントロールグループ階層を組み合わせることで、1 つのコントローラーが別のコントローラーと連携してそれぞれのリソースを管理できるようになります。ただし、2 つのコントローラーが異なるプロセス階層に属している場合、連携が制限されます。cgroups-v1コントローラーは長期間にわたって開発されたため、コントロールファイルの動作と命名に一貫性がありません。- コントロールグループ 2
Control groups version 2 (
cgroups-v2) は、すべてのリソースコントローラーがマウントされる単一のコントロールグループ階層を提供します。コントロールファイルの動作と命名は、さまざまなコントローラーにおいて一貫性があります。
cgroups-v1 および cgroups-v2 の詳細は、kernel-doc RPM パッケージをインストールします。インストール後、ドキュメントはローカルシステムの /usr/share/doc/kernel-doc- <version> /Documentation ディレクトリーにあります。cgroups-v1 ドキュメントファイルは Documentation/admin-guide/cgroup-v1/ ディレクトリーにあり ます。このディレクトリーには、コントローラーごとに異なる複数のファイルがあります。cgroups-v2 ドキュメントは、Documentation/admin-guide/cgroup-v2.rst ファイルにあります。
RHEL 9 では、デフォルトで cgroups-v2 をマウントして使用します。