第4章 カーネルコマンドラインパラメーターの設定
カーネルコマンドラインパラメーターを使用すると、起動時に Red Hat Enterprise Linux カーネルの特定の側面の動作を変更できます。システム管理者は、起動時に設定されるオプションを制御します。特定のカーネル動作は起動時にのみ設定できることに注意してください。
カーネルコマンドラインパラメーターを変更してシステムの動作を変更すると、システムに悪影響を及ぼす可能性があります。変更を実稼働環境にデプロイする前に必ずテストしてください。詳細なガイダンスは、Red Hat Support チームまでご連絡ください。
4.1. カーネルコマンドラインパラメーターとは
カーネルコマンドラインパラメーターを使用すると、デフォルト値を上書きしたり、特定のハードウェア設定を指定したりできます。ブート時に、次の機能を設定できます。
- Red Hat Enterprise Linux カーネル
- 初期 RAM ディスク
- ユーザー領域機能
デフォルトでは、GRUB ブートローダーを使用するシステムのカーネルコマンドラインパラメーターは、カーネルブートエントリーごとにブートエントリー設定ファイルに定義されます。
grubby
ユーティリティーを使用すると、ブートローダー設定ファイルを操作できます。grubby
を使用すると、次のアクションを実行できます。
- デフォルトのブートエントリーの変更
- GRUB メニューエントリーに対する引数の追加または削除
関連情報
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kernel-command-line(7)
、bootparam(7)
、およびdracut.cmdline(7)
の man ページ - How to install and boot custom kernels in Red Hat Enterprise Linux 8
-
grubby(8)
の man ページ