18.3. IBM Z ハードウェアにおけるファームウェア支援ダンプの仕組み
IBM Z システムは、以下のファームウェア支援ダンプメカニズムをサポートします。
-
スタンドアロンダンプ (sadump)
-
VMDUMP
IBM Z システムでは、kdump
インフラストラクチャーはサポート対象で、使用されています。ただし、IBM Z のファームウェア支援ダンプ (fadump) 方式のいずれかを使用すると、次のような利点があります。
-
システムコンソールは
sadump
メカニズムを開始および制御し、それをIPL
ブート可能なデバイスに保存します。 -
VMDUMP
メカニズムはsadump
に似ています。このツールもシステムコンソールから開始しますが、ハードウェアから生成されたダンプを取得して解析用にシステムにコピーします。 -
(他のハードウェアベースのダンプメカニズムと同様に) これらの手法では、(
kdump
サービスが開始される前の) 起動初期段階におけるマシンの状態をキャプチャーできます。 -
VMDUMP
には、ダンプファイルを Red Hat Enterprise Linux システムに受信するメカニズムが含まれていますが、VMDUMP
の設定と制御は IBM Z ハードウェアコンソールから管理されます。