40.2. OProfile の設定
OProfile を実行する前に、設定する必要があります。少なくとも、カーネルの監視(またはカーネルを監視しない選択)を選択することが必要です。次のセクションでは、opcontrol ユーティリティーを使用して OProfile を設定する方法を説明します。opcontrol コマンドを実行すると、設定オプションが
/root/.oprofile/daemonrc
ファイルに保存されます。
40.2.1. カーネルの指定
まず、OProfile がカーネルを監視するかどうかを設定します。これは、OProfile を起動する前に必要となる唯一の設定オプションです。その他はすべてオプションです。
カーネルを監視するには、root で以下のコマンドを実行します。
opcontrol --setup --vmlinux=/usr/lib/debug/lib/modules/`uname -r`/vmlinux
備考
カーネルを監視するために、debuginfo パッケージがインストールされている(非圧縮カーネルを含む)。
カーネルを監視しないように OProfile を設定するには、root で以下のコマンドを実行します。
opcontrol --setup --no-vmlinux
このコマンドは、
oprofile
カーネルモジュールもロードされていない場合は読み込み、/dev/oprofile/
ディレクトリーが存在しない場合は作成します。このディレクトリーの詳細は、「/dev/oprofile/
について」 を参照してください。
備考
OProfile がカーネルのプロファイル用に設定されていない場合でも、oprofile モジュールをファイルからロードできるように SMP カーネルを実行する必要があります。
カーネル内でサンプルを収集するべきかどうかを設定することにより、収集されるデータのみが変更され、収集したデータが保存される方法や場所は変更されません。カーネルライブラリーおよびアプリケーションライブラリーのさまざまなサンプルファイルを生成するには、「カーネルとユーザー空間プロファイルの分離」 を参照してください。