33.8. 印刷ジョブの管理
Emacs からのテキストファイルの印刷、GIMP からの画像の印刷など、プリンターデーモンに印刷ジョブを送信すると、印刷ジョブは 印刷スプールキューに追加されます。印刷スプールキューはプリンターに送信された印刷ジョブの一覧であり、リクエストの状態、ジョブ番号など、各印刷要求に関する情報です。
印刷プロセス中に、Printer Status アイコンがパネルの Notification Area に表示されます。印刷ジョブのステータスを確認するには、図33.12「GNOME 印刷の状態」 のようなウィンドウを表示する Printer Status をダブルクリックします。
図33.12 GNOME 印刷の状態
[D]
GNOME Print Status に記載されている特定の印刷ジョブをキャンセルするには、一覧から選択し、プルダウンメニューから => を選択します。
シェルプロンプトから印刷スプールの印刷ジョブの一覧を表示するには、lpq コマンドを入力します。最後の数行は以下のようになります。
例33.1 lpq 出力例
Rank Owner/ID Class Job Files Size Time active user@localhost+902 A 902 sample.txt 2050 01:20:46
印刷ジョブをキャンセルするには、lpq コマンドで要求のジョブ番号を見つけ、lprm job number コマンドを使用します。たとえば、lprm 902 は 例33.1「lpq 出力例」 で印刷ジョブをキャンセルします。印刷ジョブをキャンセルするには、適切なパーミッションが必要です。プリンターが接続しているマシンに root としてログインしていない限り、他のユーザーが開始された印刷ジョブはキャンセルできません。
シェルプロンプトから直接ファイルを印刷することもできます。たとえば、lpr sample.txt コマンドはテキストファイル
sample.txt
を出力します。印刷フィルターはファイルのタイプを決定し、プリンターが理解できる形式に変換します。