第33章 プリンターの設定


Printer Configuration Tool を使用すると、ユーザーはプリンターを設定できます。このツールは、プリンター設定ファイル、印刷スプールディレクトリー、印刷フィルター、プリンタークラスの維持に役立ちます。
Red Hat Enterprise Linux 4 は、Common Unix Printing System(CUPS)を使用します。CUPS を使用した以前の Red Hat Enterprise Linux バージョンからシステムをアップグレードすると、アップグレードプロセスにより、設定したキューが保持されます。
Printer Configuration Tool を使用するには、root 権限が必要です。アプリケーションを起動するには、Applications (パネルのメインメニュー)=> Administration => Printing を選択するか、シェルプロンプトで system-config-printer コマンドを入力します。

図33.1 プリンター設定ツール

以下のタイプの印刷キューを設定できます。
  • AppSocket/HP JetDirect - コンピューターの代わりに HP JetDirect インターフェースまたは Appsocket インターフェースを介してネットワークに直接接続されたプリンター。
  • IPP(Internet Printing Protocol) - Internet Printing Protocol を介して TCP/IP ネットワーク経由でアクセス可能なプリンター(たとえば、ネットワーク上の CUPS を実行している別の Red Hat Enterprise Linux システムに接続されているプリンターなど)。
  • LPD/LPR Host or Printer: TCP/IP ネットワーク上でアクセス可能な別の UNIX システムに接続されているプリンター(たとえば、ネットワーク上で LPD を実行している別の Red Hat Enterprise Linux システムに接続されているプリンターなど)。
  • ネットワーク Windows(SMB): SMB ネットワークでプリンターを共有する別のシステム(Microsoft Windows™ マシンに接続され ているプリンターなど)に接続されているプリンター。
  • Networked JetDirect - コンピューターの代わりに HP JetDirect を介してネットワークに直接接続されたプリンター。
重要な影響
新しい印刷キューを追加するか、または既存のキューを変更する場合は、変更を適用する必要があります。
Apply ボタンをクリックすると、設定した変更でプリンターデーモンが再起動するように求められます。
戻す ボタンをクリックすると、適用されていない変更は破棄されます。

33.1. ローカルプリンターの追加

並列ポート、コンピューターの USB ポートなどを介して接続しているローカルプリンターを追加するには、メインの Printer Configuration Tool ウィンドウで New Printer ボタンをクリックして、図33.2「プリンターの追加 にウィンドウを表示します。

図33.2 プリンターの追加

Forward をクリックして先に進みます。
Printer Name フィールドにプリンターの一意の名前を入力します。プリンター名には、文字、数字、ダッシュ(-)、およびアンダースコア(_)を使用できます。スペースを含めること はできません
また、説明 フィールドおよび Location フィールドを使用して、このプリンターと、システムに設定した可能性のある他のプリンターをさらに区別することもできます。これらのフィールドはいずれも任意で、スペースを含めることができます。
Forward をクリックして New Printer ダイアログを開きます( 図33.3「ローカルプリンターの追加」を参照)。プリンターが自動的に検出されると、プリンターのモデルが 接続の選択 に表示されます。プリンターモデルを選択し、進む をクリックして続行します。
デバイスが自動的に表示されない場合は、接続の選択 でプリンターを接続するデバイスを 選択 します( LPT # 1 や Serial Port #1など)。

図33.3 ローカルプリンターの追加

次に、プリンタータイプを選択します。詳細は、「プリンターモデルの選択と完了」 を参照してください。
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