第38章 メール転送エージェント (MTA) の設定
メール 転送エージェント (MTA)は電子メールの送信に不可欠です。メール ユーザーエージェント(MUA) ( Evolution、Mozilla Mail、pidC)、および Mutt などのメールユーザーエージェント(MUA)は、電子メールの読み取りと構成に使用されます。ユーザーが MUA から電子メールを送信すると、メッセージは MTA に渡されます。MTA は一連の MTA を通じて、メッセージが送信先に届くまで送信します。
ユーザーがシステムから電子メールを送信する予定でなくても、一部の自動化されたタスクまたはシステムプログラムは、/bin/mail コマンドを使用して、ログメッセージを含む電子メールをローカルシステムの root ユーザーに送信する場合があります。
Red Hat Enterprise Linux 4 は、Sendmail、Postfix、および Exim の 3 つの MTA を提供します。3 つがすべてインストールされている場合は、sendmail がデフォルトの MTA になります。Mail Transport Agent Switcher を使用すると、sendmail、postfix、またはシステムのデフォルト MTA を選択できます。
Mail Transport Agent Switcher プログラムのテキストベースのバージョンを使用するには、system-switch-mail RPM パッケージをインストールする必要があります。グラフィカルバージョンを使用する場合は、system-switch-mail-gnome パッケージもインストールされている必要があります。
Mail Transport Agent Switcher を起動するには、 (パネルのメインメニュー)=> => => を選択するか、シェルプロンプトで system-switch-mail コマンド(XTerm や GNOME ターミナルなど)を入力します。
プログラムは、X Window System が実行しているかどうかを自動的に検出します。実行中である場合、プログラムは 図38.1「メール転送エージェントスイッチ」 に示されるようにグラフィカルモードで起動します。X が検出されないと、text-mode で起動します。Mail Transport Agent Switcher を text-mode で強制的に実行するには、system-switch-mail-nox コマンドを使用します。
図38.1 メール転送エージェントスイッチ

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メールプロトコルおよび MTA の詳細は、『『リファレンスガイド』』 を参照してください。