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第4章 ディスクレス環境

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一部のネットワークには、同じ設定を持つ複数のシステムが必要です。また、これらのシステムの再起動、アップグレード、および管理を簡単に行う必要があります。1 つの解決策として、ほとんどのオペレーティングシステムが読み取り専用である ディスクレス環境 を使用することが、クライアント間の中央サーバーから共有されるという点です。各クライアントには、その他のオペレーティングシステムに対して中央サーバー上に独自のディレクトリーがあります。このディレクトリーは、読み取り/書き込みである必要があります。クライアントを起動するたびに、NFS サーバーからほとんどの OS を読み取り専用としてマウントし、別のディレクトリーを読み取り/書き込みとしてマウントします。各クライアントには独自の読み書きディレクトリーがあるため、あるクライアントが他のクライアントに影響を与えないようにします。
ディスクレスクライアントで実行するように Red Hat Enterprise Linux を設定するには、以下の手順が必要です。
  1. ファイルを NFS サーバーにコピーできるように、システムに Red Hat Enterprise Linux をインストールします。(詳細は 『『インストールガイド』』 を参照してください。) クライアントで使用されるソフトウェアをすべてこのシステムにインストールし、busybox-anaconda パッケージがインストールされている必要があります。
  2. NFS サーバーにディレクトリーを作成して、ディスクレス環境( /diskless/i386/RHEL4-AS/ など)を追加します。以下に例を示します。
     mkdir -p /diskless/i386/RHEL4-AS/ 
    このディレクトリーは、diskless ディレクトリー と呼ばれます。
  3. root/ という名前のこのディレクトリーのサブディレクトリーを作成します。
     mkdir -p /diskless/i386/RHEL4-AS/root/ 
  4. rsync を使用して、クライアントシステムからサーバーに Red Hat Enterprise Linux をコピーします。以下に例を示します。
     rsync -a -e ssh installed-system.example.com:/ /diskless/i386/RHEL4-AS/root/ 
    この操作の長さは、ネットワーク接続の速度とインストール済みシステムのファイルシステムのサイズによって異なります。これらの要因によっては、この操作に時間がかかる場合があります。
  5. tftp サーバーの起動
  6. DHCP サーバーの設定
  7. 「ディスクレス環境の設定の完了」 の説明に従って、ディスクレス環境の作成を終了します。
  8. 「ホストの追加」 の説明に従って、ディスクレスクライアントを設定します。
  9. 各ディスクレスクライアントが PXE 経由で起動し、起動するように設定します。

4.1. NFS サーバーの設定

オペレーティングシステムの共有専用部分は、NFS 経由で共有されます。
/etc/exportsroot/ ディレクトリーおよび snapshot/ ディレクトリーを追加して、NFS がエクスポートされるように設定します。以下に例を示します。
/diskless/i386/RHEL4-AS/root/     *(ro,sync,no_root_squash)
/diskless/i386/RHEL4-AS/snapshot/ *(rw,sync,no_root_squash)
*「ホスト名の形式」 で説明されているホスト名形式のいずれかに置き換えます。hostname 宣言を可能な限り具体的なものにし、不要なシステムが NFS マウントにアクセスできないようにします。
NFS サービスが実行していない場合は、起動します。
 service nfs start 
NFS サービスがすでに実行中の場合は、設定ファイルを再読み込みします。
 service nfs reload 
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