1.3. キックスタートファイルの作成
キックスタートファイルは、それぞれキーワードで識別される項目の一覧を含むシンプルなテキストファイルです。Red Hat Enterprise Linux ドキュメント CD の
RH-DOCS ディレクトリーにある sample.ks ファイルのコピーを編集し、Kickstart Configurator アプリケーションを使用するか、ゼロから作成することで作成できます。Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムは、インストール時に選択したオプションに基づいてサンプルのキックスタートファイルも作成します。これは /root/anaconda-ks.cfg ファイルに書き込まれます。ファイルを ASCII テキストとして保存できるテキストエディターまたは単語プロセッサーで編集できるはずです。
まず、キックスタートファイルを作成する場合に以下の問題に注意してください。
- 各セクションは決められた順序で指定してください。セクション内の項目については、特に指定がない限り順序は関係ありません。セクションの順序は次のようになります。
- コマンドセクション: キックスタートオプションの一覧については、「キックスタートオプション」 を参照してください。必須のオプションを使用する必要があります。
- %packages セクション: 詳細は 「パッケージの選択」 を参照してください。
- %pre セクションおよび %post セクション - この 2 つのセクションは任意の順序で指定でき、必須ではありません。詳細は、「インストール前のスクリプト」 および 「インストール後のスクリプト」 を参照してください。
- 必須項目以外は省略しても構いません。
- 必須項目が省略されている場合は、通常のインストール中のプロンプトと同様、インストールプログラムにより、その関連項目についての回答が求められます。回答を入力すると、インストールが自動的に続行されます (他にも省略されている部分があればその部分まで)。
- サウンド(またはハッシュ)記号(#)で始まる行はコメントとして処理され、無視されます。
- キックスタートの アップグレード には、以下の項目が必要です。
- 言語
- 言語サポート
- インストール方法
- デバイスの仕様(インストールの実行にデバイスが必要な場合)
- キーボードの設定
- upgrade キーワード
- ブートローダーの設定
アップグレードに他の項目を指定すると、これらのアイテムは無視されます(これにはパッケージの選択が含まれることに注意してください)。