6.3. ext3 ファイルシステムへの変換
tune2fs プログラムは、パーティション上にあるデータを変更せずに、既存の ext2 ファイルシステムにジャーナルを追加できます。ファイルシステムが移行中にすでにマウントされている場合は、ジャーナルがファイルシステムのルートディレクトリーにある
.journal
ファイルとして表示されます。ファイルシステムがマウントされていない場合、ジャーナルは非表示になり、ファイルシステムには全く表示されません。
備考
Red Hat Enterprise Linux のデフォルトのインストールでは、すべてのファイルシステムに ext3 を使用します。
ext2 ファイルシステムを ext3 に変換するには、root としてログインし、以下を入力します。
/sbin/tune2fs -j <file_system>
ここで 、<file_system > は適切な LVM2 ファイルシステムです。
有効な LVM2 ファイルシステムは、以下の 2 つのタイプのエントリーのいずれかになります。
- マップされたデバイス - ボリュームグループの論理ボリューム(例: /dev/mapper/VolGroup00-LogVol02 )。
- 静的デバイス - 従来のストレージボリューム(例: /dev/hdbX )。hdb はストレージデバイス名に、X はパーティション番号になります。
df コマンドを実行して、マウントされたファイルシステムを表示します。LVM ファイルシステムの詳細は、8章LVM の設定 を参照してください。
これ以降の例では、サンプルコマンドは以下の値を使用します。
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol02
これを行ったら、
/etc/fstab
ファイルでパーティションの種類を ext2 から ext3 に変更してください。
root ファイルシステムを移行する場合は、
initrd
イメージ(または RAM ディスク)を使用して起動する必要があります。これを作成するには、mkinitrd プログラムを実行します。mkinitrd コマンドの使用方法は、man mkinitrd と入力します。また、GRUB 設定が initrd
を読み込むことを確認します。
この変更を加えても、システムは起動したままですが、ファイルシステムが ext3 ではなく ext2 としてマウントされます。