15.2.2. インストール
RPM パッケージには、通常
foo-1.0-1.i386.rpm
などのファイル名があります。ファイル名には、パッケージ名(foo
)、バージョン(1.0
)、リリース(1
)、アーキテクチャー(i386
)が含まれます。パッケージをインストールするには、root としてログインし、シェルプロンプトで以下のコマンドを入力します。
rpm -Uvh foo-1.0-1.i386.rpm
インストールに成功すると、以下の出力が表示されます。
Preparing... ########################################### [100%] 1:foo ########################################### [100%]
ご覧のとおり、RPM はパッケージ名を出力し、パッケージが進捗メーターとしてインストールされているため、ハッシュマークの連続して出力します。
パッケージのインストールまたはアップグレード時に、パッケージの署名が自動的にチェックされます。署名は、パッケージが承認されたパーティーによって署名されていることを確認します。たとえば、署名の検証に失敗した場合、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
error: V3 DSA signature: BAD, key ID 0352860f
新しいヘッダーのみの署名の場合は、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
error: Header V3 DSA signature: BAD, key ID 0352860f
署名を検証するために適切なキーがインストールされていない場合、メッセージには以下のように
NOKEY
という単語が含まれます。
warning: V3 DSA signature: NOKEY, key ID 0352860f
パッケージの署名の確認に関する詳細は、「パッケージの署名の確認」 を参照してください。
Warning
カーネルパッケージをインストールする場合は、代わりに rpm -ivh を使用する必要があります。詳細は、36章カーネルの手動によるアップグレード を参照してください。
パッケージのインストールはシンプルとなるように設計されていますが、エラーが発生することがあります。
15.2.2.1. インストールされているパッケージ
同じバージョンのパッケージがすでにインストールされている場合は、以下が表示されます。
Preparing... ########################################### [100%] package foo-1.0-1 is already installed
インストールしようとしているバージョンと同じバージョンがすでにインストールされ、パッケージをインストールする場合は、--replacepkgs オプションを使用できます。これにより、RPM にエラーを無視するように指示します。
rpm -ivh --replacepkgs foo-1.0-1.i386.rpm
このオプションは、RPM からインストールされたファイルが削除された場合や、RPM から元の設定ファイルをインストールする場合に便利です。