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23.6. 基本的な IdM vault コマンド

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以下に概説する基本的なコマンドを使用して、Identity Management (IdM) vault を管理できます。以下の表 には、ipa vault-* コマンドとその目的が記載されています。

注記

ipa vault-* コマンドを実行する前に、IdM ドメインのサーバー 1 台以上に Key Recovery Authority (KRA) 証明書システムコンポーネントをインストールします。詳細は IdM での Key Recovery Authority (KRA) のインストール を参照してください。

表23.3 基本的な IdM vault コマンドおよび説明
コマンド目的

ipa help vault

IdM vault コマンドおよびサンプル vault コマンドの概念などの情報を表示します。

ipa vault-add --helpipa vault-find --help

特定の ipa vault-* コマンドに --help オプションを追加すると、このコマンドで利用可能なオプションと詳細なヘルプが表示されます。

ipa vault-show user_vault --user idm_user

vault メンバーとして vault にアクセスする場合は、vault 所有者を指定する必要があります。vault 所有者を指定しない場合には、IdM により vault が見つからない旨が通知されます。

[admin@server ~]$ ipa vault-show user_vault
ipa: ERROR: user_vault: vault not found

ipa vault-show shared_vault --shared

共有 vault にアクセスする場合には、アクセスする vault が共有 vault であることを指定する必要があります。それ以外の場合は、IdM により vault が見つからない旨が通知されます。

[admin@server ~]$ ipa vault-show shared_vault
ipa: ERROR: shared_vault: vault not found
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