29.4. Ansible を使用して IdM の場所が存在することを確認する
Identity Management (IdM) のシステム管理者は、クライアントが最寄りのネットワークインフラストラクチャーで認証サーバーを特定できるように IdM DNS の場所を設定できます。
以下の手順では、Ansible Playbook を使用して IdM に DNS の場所を追加する方法を説明します。この例では、DNS の場所 germany が IdM に存在することを確認する方法を説明します。IdM に DNS の場所を追加して、ローカルの IdM クライアントがサーバーの応答時間を短縮できるように、特定の IdM サーバーをこの場所に割り当てることができます。
前提条件
- IdM 管理者パスワードを把握している。
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 - DNS の場所のデプロイメントに関する考慮事項 を理解している。
手順
~/ MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/MyPlaybooks/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/location/
ディレクトリーにあるlocation-present.yml
ファイルのコピーを作成します。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/location/location-present.yml location-present-copy.yml
-
Ansible Playbook の
location-present-copy.yml
ファイルを開いて編集します。 ipalocation
タスクセクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。-
使用しているユースケースに合わせて、タスクの
名前
を調節します。 -
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者のパスワードに設定します。 -
name
変数は、場所の名前に設定します。
以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: location present example hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - name: Ensure that the "germany" location is present ipalocation: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: germany
-
使用しているユースケースに合わせて、タスクの
- ファイルを保存します。
Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory location-present-copy.yml