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16.8. 既存の IdM サーバーに IdM DNS の場所が割り当てられていないことの確認

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Ansible Playbook の ipaserver ansible-freeipa モジュールを使用して、既存の Identity Management (IdM) サーバーに IdM DNS の場所が割り当てられていないことを確認します。地理的な場所を頻繁に変更するサーバーに DNS の場所を割り当てないでください。Playbook では IdM サーバーがインストールされないことに注意してください。

前提条件

  • IdM admin のパスワードを把握している。
  • サーバーへの root アクセス権限がある。サンプルサーバーは server123.idm.example.com である。
  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。

    • Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
    • Ansible コントローラーに ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
    • ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
    • この例では、secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されていることを前提としています。
  • ターゲットノード (ansible-freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。

    • 制御ノードからインベントリーファイルに定義した IdM サーバーへの SSH 接続が正常に動作している。

手順

  1. ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。

    $ cd ~/MyPlaybooks/
  2. /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/server/ ディレクトリーにある server-no-location.yml Ansible Playbook ファイルをコピーします。

    $ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/server/server-no-location.yml server-no-location-copy.yml
  3. server-no-location-copy.yml を開いて編集します。
  4. ipaserver タスクセクションで次の変数を設定してファイルを調整し、ファイルを保存します。

    • ipaadmin_password 変数は IdM admin のパスワードに設定します。
    • name 変数を server123.idm.example.com に設定します。
    • location 変数が "" に設定されていることを確認してください。
    ---
    - name: Server no location example
      hosts: ipaserver
    
      vars_files:
      - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml
      tasks:
      - name: Ensure server server123.idm.example.com is present with no location
        ipaserver:
          ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}"
          name: server123.idm.example.com
          location: “”
  5. Ansible Playbook を実行し、Playbook ファイルとインベントリーファイルを指定します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory server-no-location-copy.yml
  6. SSH を使用して、root として server123.idm.example.com に接続します。

    ssh root@server123.idm.example.com
  7. 更新をすぐに有効にするには、サーバーで named-pkcs11 サービスを再起動します。

    [root@server123.idm.example.com ~]# systemctl restart named-pkcs11

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