16.2. Ansible を使用した IdM トポロジーに IdM サーバーが存在しないことの確認
Ansible Playbook を使用して、Identity Management (IdM) サーバーが、ホストとしても IdM トポロジーに存在しないようにします。
ansible-freeipa
ipaserver
ロールとは対照的に、この Playbook で使用する ipaserver
モジュールは、サーバーから IdM サービスをアンインストールしません。
前提条件
-
IdM
admin
のパスワードを把握している。 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。-
制御ノードからインベントリーファイルに定義した IdM サーバーへの
SSH
接続が正常に動作している。
-
制御ノードからインベントリーファイルに定義した IdM サーバーへの
手順
~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/MyPlaybooks/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/server/
ディレクトリーにあるserver-absent.yml
Ansible Playbook ファイルをコピーします。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/server/server-absent.yml server-absent-copy.yml
-
server-absent-copy.yml
を開いて編集します。 ipaserver
タスクセクションで次の変数を設定してファイルを調整し、ファイルを保存します。-
ipaadmin_password
変数は IdMadmin
のパスワードに設定します。 -
name
変数をサーバーのFQDN
に設定します。サンプルサーバーのFQDN
は server123.idm.example.com です。 -
state
変数は、absent
に設定されていることを確認します。
--- - name: Server absent example hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - name: Ensure server server123.idm.example.com is absent ipaserver: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: server123.idm.example.com state: absent
-
Ansible Playbook を実行し、Playbook ファイルとインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory server-absent-copy.yml
- server123.idm.example.com を指定しているネームサーバー (NS) の DNS レコードがすべて DNS ゾーンから削除されていることを確認してください。使用する DNS が IdM により管理される統合 DNS であるか、外部 DNS であるかに関わらず、確認を行なってください。
関連情報
- IdM サーバーのアンインストール
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-server.md
ファイル -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/server
ディレクトリーのサンプル Playbook