第6章 QoS (Quality of Service)
Red Hat Virtualization では、環境のリソースがアクセスできる入出力、処理、およびネットワーク機能のレベルを詳細に制御する QoS エントリーを定義できます。QoS (Quality of Service) エントリーはデータセンターレベルで定義され、クラスターおよびストレージドメイン下で作成されるプロファイルに割り当てられます。これらのプロファイルは、プロファイルが作成されたクラスターおよびストレージドメインの個々のリソースに割り当てられます。
6.1. ストレージ QoS
ストレージ QoS はスループットの最大レベルと、ストレージドメインの仮想ディスクの入出力操作の最大レベルを定義します。ストレージ QoS を仮想ディスクに割り当てると、ストレージドメインのパフォーマンスを細かく調整でき、1 つの仮想ディスクに関連付けられたストレージ操作が、同じストレージドメインでホストされる他の仮想ディスクで利用できるストレージ機能に影響しないようにすることができます。
6.1.1. ストレージ QoS エントリーの作成
ストレージ QoS エントリーの作成
-
をクリックします。 - データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを開きます。
- QoS タブをクリックします。
- Storage で、New をクリックします。
- QoS Name と QoS エントリーの Description を入力します。
次のいずれかのラジオボタンをクリックして、Throughput Quality of Service を指定します。
- None
- Total - MB/s フィールドに最大許容合計スループットを入力します。
- Read/Write: 左のMB/s フィールドに読み取り操作の最大許容スループットを入力し、右の MB/s フィールドに書き込み操作の最大許容スループットを入力します。
次のいずれかのラジオボタンをクリックして、入出力 (IOps) の QoS を指定します。
- None
- Total - IOps フィールドに 1 秒あたりの入出力操作の最大許容数を入力します。
- Read/Write - 左の IOps フィールドに 1 秒あたりの入力操作の最大許容数を入力し、右の IOps フィールドに 1 秒あたりの出力操作の最大許容数を入力します。
- OK をクリックします。
ストレージ QoS エントリーが作成され、データセンターに属するデータストレージドメインのそのエントリーに基づいてディスクプロファイルを作成できます。
6.1.2. ストレージ Quality of Service エントリーの削除
既存のストレージ QoS(Quality of Service) エントリーを削除します。
ストレージ Quality of Service エントリーの削除
-
をクリックします。 - データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを開きます。
- QoS タブをクリックします。
- Storage でストレージの QoS エントリーを選択し、Remove をクリックします。
- OK をクリックします。
そのエントリーに基づくディスクプロファイルが存在する場合、それらのプロファイルのストレージ QOS エントリーは自動的に [unlimited]
に設定されます。