22.5.2. engine-iso-uploader コマンドの構文
ISO uploader コマンドの基本的な構文は、以下のとおりです。
# engine-iso-uploader options list # engine-iso-uploader options upload file file file
ISO uploader コマンドは、list
および upload
の 2 つのアクションをサポートします。
-
list
アクションは、ISO ファイルをアップロードできる ISO ストレージドメインを一覧表示します。Red Hat Virtualization Manager は、インストールプロセス中に Manager がインストールされているマシンにこの一覧を作成します。 upload
アクションは、スペースで区切られた単一の ISO ファイルまたは複数の ISO ファイルを指定された ISO ストレージドメインにアップロードします。デフォルトでは NFS が使用されますが、SSH も利用可能です。注記SSH を使用する場合、SSH ユーザーパスワードの入力を複数回求められます。これらのプロンプトを回避するには、ISO ファイルをアップロードする前に公開 SSH キーを iso ドメインサーバーにアップロードしてから、
--key-file=KEYFILE
オプションを使用します。公開 SSH 鍵をアップロードする方法の 1 つとして、ssh-copy-id -i ~/.ssh/mykey user@host
コマンドを使用できます。
ISO uploader コマンドを使用する場合は、上記のアクションのいずれかを指定する必要があります。さらに、upload
アクションを使用するには、少なくとも 1 つのローカルファイルを指定する必要があります。
engine-iso-uploader
コマンドをさらに絞り込むパラメーターがいくつかあります。
一般的なオプション
--version
- ISO uploader コマンドのバージョンを表示します。
-h
、--help
- ISO uploader コマンドの使用方法に関する情報を表示します。
--conf-file=PATH
- コマンドが使用する設定ファイルとして PATH を設定します。デフォルトは /etc/ovirt-engine/isouploader.conf です。
--log-file=PATH
- コマンドがログ出力の書き込みに使用する特定のファイル名としてPATHを設定します。デフォルトは /var/log/ovirt-engine/ovirt-iso-uploader/ovirt-iso-uploader_date.log です。
--cert-file=PATH
- エンジンを検証するための証明書として PATH を設定します。デフォルトは /etc/pki/ovirt-engine/ca.pem です。
--insecure
- エンジンの検証を試行しないことを指定します。
--nossl
- エンジンへの接続に SSL を使用しないことを指定します。
--quiet
- quiet モードを設定し、コンソール出力を最小限に抑えます。
-v
、--verbose
- verbose モードを設定し、より多くのコンソール出力を提供します。
-f
、--force
- アップロードするソースファイルのファイル名が宛先 ISO ドメインの既存のファイルと同じである場合は、強制モードが必要です。このオプションでは、既存のファイルを強制的に上書きします。
Red Hat Virtualization Manager のオプション
-u USER
、--user=USER
- コマンドの実行に認証情報が使用されるユーザーを指定します。USER は、username@domain 形式で指定されます。ユーザーは指定のドメインに存在し、Red Hat Virtualization Manager に認識されている必要があります。
-r FQDN
、--engine=FQDN
-
イメージのアップロード元の Red Hat Virtualization Manager の IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を指定します。イメージアップローダーは、Red Hat Virtualization Manager がインストールされているのと同じマシンから実行されていると想定されています。デフォルト値は
localhost:443
です。
ISO ストレージドメインのオプション
次のオプションは、イメージがアップロードされる ISO ドメインを指定します。これらのオプションを一緒に使用することはできません。-i
オプションまたは -n
オプションのいずれかを使用する必要があります。
-i
、--iso-domain=ISODOMAIN
- アップロードの宛先としてストレージドメイン ISODOMAIN を設定します。
-n
、--nfs-server=NFSSERVER
- アップロードの宛先として NFS パス NFSSERVER を設定します。
接続オプション
ISO アップローダーは、デフォルトで NFS を使用してファイルをアップロードします。これらのオプションは、代わりに SSH ファイル転送を指定します。
--ssh-user=USER
-
アップロードに使用する SSH ユーザー名として USER を設定します。デフォルトは
root
です。 --ssh-port=PORT
- SSH への接続時に使用するポートとして PORT を設定します。
-k KEYFILE
、--key-file=KEYFILE
-
SSH 認証に使用する秘密鍵として KEYFILE を設定します。鍵を設定しない場合、
--ssh-user=USER
で指定されたユーザーのパスワードを入力するように求められます。ISO ファイルをアップロードする前に、公開 SSH 鍵を ISO ドメインサーバーにアップロードする必要があります。これを実行する 1 つの方法として、ssh-copy-id -i ~/.ssh/mykey user@host
コマンドを使用できます。