4.3. etcd の概要


etcd は、完全にメモリーに収まる少量のデータを保持する、一貫性のある分散型のキー値ストアです。etcd は多くのプロジェクトのコアコンポーネントですが、コンテナーオーケストレーションの標準システムである Kubernetes のプライマリーデータストアです。

4.3.1. etcd を使用する利点

etcd を使用すると、いくつかの利点があります。

  • クラウドネイティブアプリケーションの一貫したアップタイムを維持し、個々のサーバーに障害が発生した場合でも動作を維持します
  • Kubernetes のすべてのクラスター状態を保存して複製する
  • 設定データを配布して、ノードの設定に冗長性と回復力を提供する

4.3.2. etcd の仕組み

クラスターの設定と管理に対する信頼性の高いアプローチを確保するために、etcd は etcd Operator を使用します。Operator は、OpenShift Dedicated のような Kubernetes コンテナープラットフォームでの etcd の使用を簡素化します。etcd Operator を使用すると、etcd メンバーの作成または削除、クラスターのサイズ変更、バックアップの実行、および etcd のアップグレードを行うことができます。

etcd オペレーターは、以下を観察、分析、および実行します。

  1. Kubernetes API を使用してクラスターの状態を監視します。
  2. 現在の状態と希望する状態の違いを分析します。
  3. etcd クラスター管理 API、Kubernetes API、またはその両方を使用して相違点を修正します。

etcd は、常に更新されるクラスターの状態を保持します。この状態は継続的に持続するため、高い頻度で多数の小さな変化が発生します。その結果、Red Hat Site Reliability Engineering (SRE) は、etcd クラスターメンバーを高速で低レイテンシーの I/O でサポートします。

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