2.5. プラグインによる OpenShift CLI の拡張


デフォルトの oc コマンドを拡張するためにプラグインを作成およびインストールし、これを使用して OpenShift CLI で新規および追加の複雑なタスクを実行できます。

2.5.1. CLI プラグインの作成

コマンドラインコマンドを記述できる任意のプログラミング言語またはスクリプトで、OpenShift CLI のプラグインを記述できます。既存の oc コマンドを上書きするプラグインを使用することはできない点に注意してください。

手順

以下の手順では、oc foo コマンドの実行時にターミナルにメッセージを出力する単純な Bash プラグインを作成します。

  1. oc-foo というファイルを作成します。

    プラグインファイルの名前を付ける際には、以下の点に留意してください。

    • プログインとして認識されるように、ファイルの名前は oc- または kubectl- で開始する必要があります。
    • ファイル名は、プラグインを起動するコマンドを判別するものとなります。たとえば、ファイル名が oc-foo-bar のプラグインは、oc foo bar のコマンドで起動します。また、コマンドにダッシュを含める必要がある場合には、アンダースコアを使用することもできます。たとえば、ファイル名が oc-foo_bar のプラグインは、oc foo-bar のコマンドで起動します。
  2. 以下の内容をファイルに追加します。

    #!/bin/bash
    
    # optional argument handling
    if [[ "$1" == "version" ]]
    then
        echo "1.0.0"
        exit 0
    fi
    
    # optional argument handling
    if [[ "$1" == "config" ]]
    then
        echo $KUBECONFIG
        exit 0
    fi
    
    echo "I am a plugin named kubectl-foo"

CLI 用のこのプラグインをインストールすると、oc foo コマンドを使用して呼び出すことができます。

関連情報

2.5.2. CLI プラグインのインストールおよび使用

OpenShift CLI のカスタムプラグインを作成した後、使用する前にプラグインをインストールする必要があります。

前提条件

  • oc CLI ツールをインストールしていること。
  • oc- または kubectl- で始まる CLI プラグインファイルがあること。

手順

  1. 必要に応じて、プラグインファイルを更新して実行可能にします。

    $ chmod +x <plugin_file>
  2. ファイルを PATH の任意の場所に置きます (例: /usr/local/bin/)。

    $ sudo mv <plugin_file> /usr/local/bin/.
  3. oc plugin list を実行し、プラグインが一覧表示されることを確認します。

    $ oc plugin list

    出力例

    The following compatible plugins are available:
    
    /usr/local/bin/<plugin_file>

    プラグインがここに一覧表示されていない場合、ファイルが oc- または kubectl- で開始されるものであり、実行可能な状態で PATH 上にあることを確認します。

  4. プラグインによって導入される新規コマンドまたはオプションを起動します。

    たとえば、kubectl-ns プラグインを サンプルのプラグインリポジトリー からビルドし、インストールしている場合、以下のコマンドを使用して現在の namespace を表示できます。

    $ oc ns

    プラグインを呼び出すコマンドは、プラグインのファイル名に依存することに注意してください。たとえば、ファイル名が oc-foo-bar のプラグインは oc foo bar コマンドによって起動します。

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