1.3. コントロールプレーンとインフラストラクチャーノードのサイズ設定とスケーリング


OpenShift Dedicated クラスターをインストールすると、コントロールプレーンとインフラストラクチャーノードのサイズは、コンピュートノードの数によって自動的に決定されます。

インストール後にクラスター内のコンピュートノードの数を変更した場合、Red Hat サイトリライアビリティーエンジニアリング (SRE) チームは、クラスターの安定性を維持するために、必要に応じてコントロールプレーンとインフラストラクチャーノードをスケーリングします。

1.3.1. インストール中のノードのサイズ設定

インストールプロセス中に、コントロールプレーンとインフラストラクチャーノードのサイズが動的に計算されます。サイズ計算は、クラスター内のコンピュートノードの数に基づいています。

次の表に、インストール中に適用されるコントロールプレーンとインフラストラクチャーノードのサイズを示します。

AWS コントロールプレーンとインフラストラクチャーノードのサイズ:

コンピュートノードの数コントロールプレーンのサイズインフラストラクチャーノードのサイズ

1 から 25

m5.2xlarge

r5.xlarge

26 から 100

m5.4xlarge

r5.2xlarge

101 から 180

m5.8xlarge

r5.4xlarge

GCP コントロールプレーンとインフラストラクチャーノードのサイズ

コンピュートノードの数コントロールプレーンのサイズインフラストラクチャーノードのサイズ

1 から 25

custom-8-32768

custom-4-32768-ext

26 から 100

custom-16-65536

custom-8-65536-ext

101 から 180

custom-32-131072

custom-16-131072-ext

2024 年 6 月 21 日以降に作成されたクラスターの GCP コントロールプレーンおよびインフラストラクチャーノードサイズ:

コンピュートノードの数コントロールプレーンのサイズインフラストラクチャーノードのサイズ

1 から 25

n2-standard-8

n2-highmem-4

26 から 100

n2-standard-16

n2-highmem-8

101 から 180

n2-standard-32

n2-highmem-16

注記

OpenShift Dedicated のコンピュートノードの最大数は 180 です。

1.3.2. インストール後のノードのスケーリング

インストール後にコンピュートノードの数を変更した場合、コントロールプレーンとインフラストラクチャーノードは、必要に応じて Red Hat Site Reliability Engineer (SRE) チームによってスケーリングされます。ノードは、プラットフォームの安定性を維持するためにスケーリングされます。

コントロールプレーンおよびインフラストラクチャーノードのインストール後のスケーリング要件は、ケースごとに評価されます。ノードリソースの消費および受信アラートの考慮が行われます。

コントロールプレーンノードのサイズ変更のアラートのルール

サイズ変更アラートは、次の状況が発生した場合に、クラスター内のコントロールプレーンノードに対してトリガーされます。

  • クラスターでコントロールプレーンノードが平均 66% を超える使用率を維持している。

    注記

    OpenShift Dedicated のコンピュートノードの最大数は 180 です。

インフラストラクチャーノードのサイズ変更アラートのルール

CPU またはメモリーの使用率が継続して高い場合、クラスター内のインフラストラクチャーノードに対してサイズ変更アラートがトリガーされます。このように継続して使用率が高い状態が続いているのは、以下の場合です。

  • 2 つのインフラストラクチャーノードを使用する 1 つのアベイラビリティーゾーンを持つクラスターで、インフラストラクチャーノードが平均 50% を超える使用率を維持している。
  • 3 つのインフラストラクチャーノードを使用する複数のアベイラビリティーゾーンを持つクラスターで、インフラストラクチャーノードが平均 66% を超える使用率を維持している。

    注記

    OpenShift Dedicated のコンピュートノードの最大数は 180 です。

    サイズ変更アラートは、使用率が高い状態が継続した場合にのみ表示されます。ノードが一時的にダウンして他のノードがスケールアップするなど、短期間に使用量が急増した場合には、これらのアラートはトリガーされません。

SRE チームは、ノードでのリソース消費の増加を管理するなど、追加の理由でコントロールプレーンとインフラストラクチャーノードをスケーリングする場合があります。

1.3.3. 大規模なクラスターのサイズに関する考慮事項

大規模なクラスターの場合、インフラストラクチャーノードのサイズ設定はスケーラビリティーに大きな影響を与える要因になる可能性があります。指定のしきい値に影響を与える要因には、etcd バージョンやストレージデータ形式などの多数の要因があります。

これらの制限を超えても、クラスターが障害が発生するとは限りません。ほとんど場合、これらの制限値を超えると、パフォーマンスが全体的に低下します。

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