8.3. ストレージクラスの定義
				現時点で、StorageClass オブジェクトはグローバルスコープオブジェクトであり、cluster-admin または storage-admin ユーザーによって作成される必要があります。
			
Cluster Storage Operator は、使用されるプラットフォームに応じてデフォルトのストレージクラスをインストールする可能性があります。このストレージクラスは Operator によって所有され、制御されます。アノテーションとラベルを定義するほかは、これを削除したり、変更したりすることはできません。異なる動作が必要な場合は、カスタムストレージクラスを定義する必要があります。
				以下のセクションでは、StorageClass オブジェクトの基本的な定義とサポートされている各プラグインタイプの具体的な例を説明します。
			
8.3.1. 基本 StorageClass オブジェクト定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のリソースは、ストレージクラスを設定するために使用するパラメーターおよびデフォルト値を示しています。この例では、AWS ElasticBlockStore (EBS) オブジェクト定義を使用します。
StorageClass 定義の例
8.3.2. ストレージクラスのアノテーション リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ストレージクラスをクラスター全体のデフォルトとして設定するには、以下のアノテーションをストレージクラスのメタデータに追加します。
storageclass.kubernetes.io/is-default-class: "true"
storageclass.kubernetes.io/is-default-class: "true"
以下に例を示します。
これにより、特定のストレージクラスを指定しない永続ボリューム要求 (PVC) がデフォルトのストレージクラスによって自動的にプロビジョニングされるようになります。ただし、クラスターには複数のストレージクラスを設定できますが、それらのうちの 1 つのみをデフォルトのストレージクラスにすることができます。
						ベータアノテーションの storageclass.beta.kubernetes.io/is-default-class は依然として使用可能ですが、今後のリリースで削除される予定です。
					
ストレージクラスの記述を設定するには、以下のアノテーションをストレーククラスのメタデータに追加します。
kubernetes.io/description: My Storage Class Description
kubernetes.io/description: My Storage Class Description
以下に例を示します。
8.3.3. AWS Elastic Block Store (EBS) オブジェクト定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
aws-ebs-storageclass.yaml
- 1
 - (必須) ストレージクラスの名前。永続ボリューム要求は、関連する永続ボリュームをプロビジョニングするためにこのストレージクラスを使用します。
 - 2
 - 3
 - (オプション) io1 ボリュームのみ。1 GiB あたり 1 秒あたりの I/O 処理数。AWS ボリュームプラグインは、この値と要求されたボリュームのサイズを乗算してボリュームの IOPS を算出します。値の上限は、AWS でサポートされる最大値である 20,000 IOPS です。詳細は、AWS のドキュメント を参照してください。
 - 4
 - (オプション) EBS ボリュームを暗号化するかどうかを示します。有効な値は
trueまたはfalseです。 - 5
 - (オプション) ボリュームを暗号化する際に使用するキーの完全な ARN。値を指定しない場合でも
encyptedがtrueに設定されている場合は、AWS によってキーが生成されます。有効な ARN 値は、AWS のドキュメント を参照してください。 - 6
 - (オプション) 動的にプロビジョニングされたボリュームで作成されるファイルシステム。この値は、動的にプロビジョニングされる永続ボリュームの
fsTypeフィールドにコピーされ、ボリュームの初回マウント時にファイルシステムが作成されます。デフォルト値はext4です。 
8.3.4. GCE PersistentDisk (gcePD) オブジェクトの定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
gce-pd-storageclass.yaml