4.2. OpenShift Cluster Manager を使用して Red Hat クラウドアカウントで GCP 上にクラスターを作成する
OpenShift Cluster Manager を使用して、Red Hat が所有する標準のクラウドプロバイダーアカウントを使用して Google Cloud Platform (GCP) に OpenShift Dedicated クラスターを作成できます。
手順
- OpenShift Cluster Manager にログインし、Create cluster をクリックします。
- Cloud タブで、Red Hat OpenShift Dedicated 行の Create cluster をクリックします。
Billing model セクションで、サブスクリプションのタイプおよびインフラストラクチャーのタイプを設定します。
Annual サブスクリプションタイプを選択します。Red Hat クラウドアカウントを使用してクラスターをデプロイする場合は、Annual サブスクリプションタイプのみを使用できます。
OpenShift Dedicated サブスクリプションオプションは、OpenShift Cluster Manager ドキュメントの クラスターのサブスクリプションと登録 を参照してください。
注記Annual サブスクリプションタイプに必要なリソースクォータが利用可能でなければなりません。詳細は、営業担当者または Red Hat サポートにお問い合わせください。
- Red Hat cloud account インフラストラクチャータイプを選択して、Red Hat が所有するクラウドプロバイダーアカウントに OpenShift Dedicated をデプロイします。
- Next をクリックします。
- Run on Google Cloud Platform を選択し、Next をクリックします。
Cluster details ページで、クラスターの名前を指定し、クラスターの詳細を指定します。
- Cluster name を追加します。
オプション: クラスターを作成すると、
openshiftapps.com
にプロビジョニングされたクラスターのサブドメインとしてドメイン接頭辞が生成されます。クラスター名が 15 文字以下の場合、その名前がドメイン接頭辞に使用されます。クラスター名が 15 文字を超える場合、ドメイン接頭辞は 15 文字の文字列としてランダムに生成されます。サブドメインをカスタマイズするには、Create custom domain prefix チェックボックスをオンにし、Domain prefix フィールドにドメイン接頭辞名を入力します。ドメイン接頭辞は 15 文字を超えてはならず、組織内で一意である必要があり、クラスターの作成後に変更できません。
- Version ドロップダウンメニューからクラスターバージョンを選択します。
- Region ドロップダウンメニューからクラウドプロバイダーのリージョンを選択します。
- Single zone または Multi-zone 設定を選択します。
- クラスターの Persistent storage 容量を選択します。詳細は、OpenShift Dedicated サービス定義の Storage セクションを参照してください。
- クラスターに必要な Load balancers の数を指定します。詳細は、OpenShift Dedicated サービス定義の Load balancers セクションを参照してください。
オプション: クラスターのインストール時にシールドされた VM を使用するには、Enable Secure Boot for Shielded VMs を選択します。詳細は、Shielded VMs を参照してください。
重要組織でポリシー制約
constraints/compute.requireShieldedVm
が有効になっている場合、クラスターを正常に作成するには、Enable Secure Boot support for Shielded VMs を選択する必要があります。GCP 組織ポリシーの制約の詳細は、組織ポリシーの制約 を参照してください。- Enable user workload monitoring を選択したままにして、Red Hat サイト信頼性エンジニアリング (SRE) プラットフォームメトリックから切り離して独自のプロジェクトをモニターします。このオプションはデフォルトで有効になっています。
オプション: Advanced Encryption を展開して、暗号化設定を変更します。
オプション: クラスターで FIPS 検証を必須にする場合は、Enable FIPS cryptography を選択します。
注記Enable FIPS cryptography を選択すると、Enable additional etcd encryption がデフォルトで有効になり、無効にできなくなります。Enable FIPS cryptography を選択しなくても、Enable additional etcd encryption は選択できます。
オプション:etcd キー値の暗号化が必要な場合には、Enable additional etcd encryption を選択します。このオプションを使用すると、etcd キーの値は暗号化されますが、キーは暗号化されません。このオプションは、デフォルトで OpenShift Dedicated クラスターの etcd ボリュームを暗号化するコントロールプレーンのストレージ暗号化に追加されます。
注記etcd のキー値の etcd 暗号化を有効にすると、約 20% のパフォーマンスのオーバーヘッドが発生します。このオーバーヘッドは、etcd ボリュームを暗号化するデフォルトのコントロールプレーンのストレージ暗号化に加えて、この 2 つ目の暗号化レイヤーの導入により生じます。お客様のユースケースで特に etcd 暗号化が必要な場合にのみ、暗号化を有効にすることを検討してください。
- Next をクリックします。
Default machine pool ページで、Compute node instance type および Compute node count を選択します。利用可能なノードの数およびタイプは、OpenShift Dedicated のサブスクリプションによって異なります。複数のアベイラビリティーゾーンを使用している場合、コンピュートノード数はゾーンごとに設定されます。
注記クラスターの作成後に、コンピュートノード数を変更できますが、マシンプールのコンピュートノードインスタンスのタイプを変更することはできません。CCS モデルを使用するクラスターの場合、インストール後に別のインスタンスタイプを使用するマシンプールを追加できます。利用可能なノード数および種類は、OpenShift Dedicated のサブスクリプションによって異なります。
- オプション: Edit node labels を展開してラベルをノードに追加します。Add label をクリックしてさらにノードラベルを追加し、Next を選択します。
- Cluster privacy ダイアログボックスで、Public または Private を選択し、クラスターのパブリックまたはプライベート API エンドポイントおよびアプリケーションルートを使用します。
- Next をクリックします。
CIDR ranges ダイアログで、カスタムの Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 範囲を設定するか、提供されるデフォルトを使用します。
重要CIDR 設定は後で変更することはできません。続行する前に、ネットワーク管理者と選択内容を確認してください。
クラスターのプライバシーが Private に設定されている場合は、クラウドプロバイダーでプライベート接続を設定するまでクラスターにアクセスできません。
Cluster update strategy ページで、更新設定を行います。
クラスターの更新方法を選択します。
- 各更新を個別にスケジュールする場合は、Individual updates を選択します。以下はデフォルトのオプションになります。
Recurring updates を選択して、更新が利用可能な場合に、希望の曜日と開始時刻にクラスターを更新します。
注記OpenShift Dedicated の更新ライフサイクルのドキュメントでライフサイクルの終了日を確認できます。詳細は、OpenShift Dedicated 更新ライフサイクル を参照してください。
クラスターの更新方法に基づいて管理者の承認を提供します。
- 個別の更新: 承認が必要な更新バージョンを選択した場合は、管理者の確認を提供し、Approve and continue をクリックします。
- 定期的な更新: クラスターの定期的な更新を選択した場合は、管理者の確認を提供し、Approve and continue をクリックします。OpenShift Cluster Manager が、管理者承認なしでマイナーバージョンのスケジュールされた y-stream 更新を開始することはありません。
- 繰り返し更新を選択した場合は、ドロップダウンメニューから希望の曜日およびアップグレード開始時刻 (UTC) を選択します。
- オプション: クラスターアップグレード時の ノードのドレイン (解放) の猶予期間を設定できます。デフォルトで 1 時間 の猶予期間が設定されています。
Next をクリックします。
注記クラスターのセキュリティーまたは安定性に大きく影響する重大なセキュリティー問題がある場合、Red Hat サイト信頼性エンジニアリング (SRE) は、影響を受けない最新の z ストリームバージョンへの自動更新をスケジュールする場合があります。更新は、お客様に通知された後、48 時間以内に適用されます。重大な影響を及ぼすセキュリティー評価の説明は、Red Hat セキュリティー評価について を参照してください。
- 選択の概要を確認し、Create cluster をクリックしてクラスターのインストールを開始します。インストールが完了するまで約 30 - 40 分かかります。
オプション: Overview タブで、Delete Protection: Disabled のすぐ下にある Enable を選択して、削除保護機能を有効にできます。これにより、クラスターが削除されなくなります。削除保護を無効にするには、Disable を選択します。デフォルトでは、クラスターは削除保護機能が無効になった状態で作成されます。
検証
- クラスターの Overview ページで、インストールの進捗をモニターできます。同じページでインストールのログを表示できます。そのページの Details セクションの Status が Ready として表示されると、クラスターは準備が完了した状態になります。