8.2. ユーザー定義のアラートルーティング用の個別の Alertmanager インスタンスの有効化
OpenShift Dedicated では、ユーザー定義プロジェクト専用の Alertmanager インスタンスをデプロイして、デフォルトのプラットフォームアラートとは別のユーザー定義アラートを提供できます。このような場合は、必要に応じて、Alertmanager の別のインスタンスを有効にして、ユーザー定義のプロジェクトのみにアラートを送信できます。
前提条件
-
dedicated-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトが存在します。このオブジェクトは、クラスターの作成時にデフォルトで作成されます。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
data/config.yaml
の下にあるalertmanager
セクションにenabled: true
およびenableAlertmanagerConfig: true
を追加します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: user-workload-monitoring-config namespace: openshift-user-workload-monitoring data: config.yaml: | alertmanager: enabled: true 1 enableAlertmanagerConfig: true 2
- 1
enabled
の値をtrue
に設定して、クラスター内のユーザー定義プロジェクトの Alertmanager の専用インスタンスを有効にします。値をfalse
に設定するか、キーを完全に省略してユーザー定義プロジェクトの Alertmanager を無効にします。この値をfalse
に設定した場合や、キーを省略すると、ユーザー定義のアラートはデフォルトのプラットフォーム Alertmanager インスタンスにルーティングされます。- 2
enableAlertmanagerConfig
値をtrue
に設定して、ユーザーがAlertmanagerConfig
オブジェクトで独自のアラートルーティング設定を定義できるようにします。
- 変更を適用するためにファイルを保存します。ユーザー定義プロジェクトの Alertmanager の専用インスタンスが自動的に起動します。
検証
alert-manager-user-workload
Pod が実行されていることを確認します。# oc -n openshift-user-workload-monitoring get pods
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE alertmanager-user-workload-0 6/6 Running 0 38s alertmanager-user-workload-1 6/6 Running 0 38s ...