第4章 メトリクスへのアクセス
4.1. 管理者としてメトリクスにアクセスする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メトリクスにアクセスして、クラスターコンポーネントとワークロードのパフォーマンスを監視できます。
4.1.1. OpenShift Dedicated Web コンソールを使用したすべてのプロジェクトのメトリクスのクエリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Dedicated メトリクスクエリーブラウザーを使用して Prometheus Query Language (PromQL) でクエリーを実行し、グラフでメトリクスを可視化して検証できます。この機能により、クラスターの状態と、モニターしているユーザー定義のワークロードに関する情報が提供されます。
dedicated-admin
またはすべてのプロジェクトの表示パーミッションを持つユーザーとして、メトリクス UI ですべてのデフォルト OpenShift Dedicated およびユーザー定義プロジェクトのメトリクスにアクセスできます。
専任の管理者のみが、OpenShift Dedicated モニタリングで提供されるサードパーティーの UI にアクセスできます。
メトリクス UI には、すべてのプロジェクトの CPU、メモリー、帯域幅、ネットワークパケットなどの定義済みクエリーが含まれています。カスタムの Prometheus Query Language (PromQL) クエリーを実行することもできます。
前提条件
-
dedicated-admin
ロールまたはすべてのプロジェクトの表示パーミッションを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
-
OpenShift Dedicated Web コンソールで、Observe
Metrics をクリックします。 1 つ以上のクエリーを追加するために、次のいずれかの操作を実行します。
Expand オプション 説明 既存のクエリーを選択する
Select query ドロップダウンリストから、既存のクエリーを選択します。
カスタムクエリーを作成する
Prometheus Query Language (PromQL) クエリーを Expression フィールドに追加します。
PromQL 式を入力すると、オートコンプリートの提案がドロップダウンリストに表示されます。これらの提案には、関数、メトリクス、ラベル、および時間トークンが含まれます。キーボードの矢印を使用して、提案された項目の中から 1 つを選択し、Enter キーを押して、その項目を式に追加します。提案された項目の上にマウスポインターを移動すると、その項目の簡単な説明が表示されます。
複数のクエリーを追加する
Add query をクリックします。
既存のクエリーを複製する
クエリーの横にあるオプションメニュー
をクリックし、Duplicate query を選択します。
クエリーの実行を無効する
クエリーの横にあるオプションメニュー
をクリックし、Disable query を選択します。
作成したクエリーを実行するために、Run queries をクリックします。クエリーからのメトリクスはプロットで可視化されます。クエリーが無効な場合は、UI にエラーメッセージが表示されます。
注記- 時系列グラフを描画する場合、大量のデータを操作するクエリーにより、タイムアウトが発生したり、ブラウザーに過負荷がかかったりする可能性があります。これを回避するには、Hide graph をクリックし、メトリクステーブルのみを使用してクエリーを調整してください。次に、使用できるクエリーを確認した後に、グラフを描画できるようにプロットを有効にします。
- デフォルトでは、クエリーテーブルに、すべてのメトリクスとその現在の値をリスト表示する拡張ビューが表示されます。クエリーの拡張ビューを最小化するには、下矢印 (˅) をクリックします。
- オプション: このクエリーのセットを今後再度使用するには、ページの URL を保存します。
視覚化されたメトリクスを調べます。最初に、有効な全クエリーの全メトリクスがプロットに表示されます。次のいずれかの操作を実行して、表示するメトリクスを選択します。
Expand オプション 説明 クエリーのすべてのメトリクスを非表示にする
クエリーのオプションメニュー
をクリックし、Hide all series をクリックします。
特定のメトリクスを非表示にする
クエリーテーブルに移動し、メトリクス名の近くにある色付きの四角形をクリックします。
プロットを拡大し、時間範囲を変更する
次のいずれかの操作を実行します。
- プロットを水平にクリックし、ドラッグして、時間範囲を視覚的に選択します。
- メニューを使用して時間範囲を選択します。
時間範囲をリセットする
Reset zoom をクリックします。
特定の時点におけるすべてのクエリーの出力を表示する
プロット上の目的のポイントにマウスを移動します。クエリーの出力がポップアップボックスに表示されます。
プロットを非表示にする
Hide graph をクリックします。
4.1.2. メトリクスターゲットに関する詳細情報の取得を参照してください。 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Dedicated Web コンソールを使用すると、現在スクレイピングの対象となっているエンドポイントを表示、検索、フィルタリングすることができ、問題の特定とトラブルシューティングに役立ちます。たとえば、対象エンドポイントの現在のステータスを表示して、OpenShift Dedicated モニタリングが対象コンポーネントからメトリクスを取得できないタイミングを確認できます。
Metrics targets ページには、ユーザー定義プロジェクトのターゲットが表示されます。
前提条件
-
dedicated-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
OpenShift Dedicated Web コンソールで、Observe
Targets に移動します。Metrics targets ページが開き、メトリクス用にスクレイピングされているすべてのサービスエンドポイントターゲットのリストが表示されます。 このページには、デフォルトの OpenShift Dedicated プロジェクトとユーザー定義プロジェクトのターゲットの詳細が表示されます。このページには、ターゲットごとに以下の情報がリスト表示されます。
- スクレイピングされるサービスエンドポイント URL
-
モニター対象の
ServiceMonitor
リソース - ターゲットの アップ または ダウン ステータス
- Namespace
- 最後のスクレイプ時間
- 最後のスクレイピングの継続期間
オプション: 特定のターゲットを検索するには、次のいずれかのアクションを実行します。
Expand オプション 説明 ステータスとソースによってターゲットをフィルタリングします。
Filter リストでフィルターを選択します。
以下のフィルタリングオプションが利用できます。
ステータス フィルター:
- Up.ターゲットは現在 up で、メトリクスに対してアクティブにスクレイピングされています。
- Down.ターゲットは現在 down しており、メトリクス用にスクレイピングされていません。
Source フィルター:
- Platform。プラットフォームレベルのターゲットは、デフォルトの Red Hat OpenShift Service on AWS プロジェクトにのみ該当します。これらのプロジェクトは、Red Hat OpenShift Service on AWS のコア機能を提供します。
- User。ユーザーターゲットは、ユーザー定義プロジェクトに関連します。これらのプロジェクトはユーザーが作成したもので、カスタマイズすることができます。
名前またはラベルでターゲットを検索します。
検索ボックスの横にある Text または Label フィールドに検索語を入力します。
ターゲットを並べ替えます。
Endpoint Status、Namespace、Last Scrape、および Scrape Duration 列ヘッダーの 1 つ以上をクリックします。
ターゲットの Endpoint 列の URL をクリックすると、その Target details ページに移動します。このページには、ターゲットに関する以下の情報が表示されます。
- メトリクスのためにスクレイピングされているエンドポイント URL
- 現在のターゲットのステータス (Up または Down)
- namespace へのリンク
-
ServiceMonitor
リソースの詳細へのリンク - ターゲットに割り当てられたラベル
- ターゲットがメトリクス用にスクレイピングされた直近の時間
4.1.3. クラスター管理者としてのモニタリングダッシュボードの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理者は、OpenShift Dedicated クラスターのコアコンポーネントに関連するダッシュボードを表示できます。
OpenShift Dedicated 4.19 以降、Web コンソールのパースペクティブが統合されました。Developer パースペクティブは、デフォルトでは有効になっていません。
すべてのユーザーが、OpenShift Dedicated Web コンソールのすべての機能を操作できます。ただし、クラスターの所有者でない場合は、特定の機能にアクセスする権限をクラスターの所有者に要求する必要がある場合があります。
引き続き Developer パースペクティブを有効にできます。Web コンソールの Getting Started ペインでは、コンソールツアーの実行、クラスター設定に関する情報の検索、Developer パースペクティブを有効にするためのクイックスタートの表示、リンク先を表示して新機能の確認などを行えます。
前提条件
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dedicated-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
-
OpenShift Dedicated Web コンソールで、Observe
Dashboards に移動します。 - Dashboard 一覧でダッシュボードを選択します。etcd や Prometheus ダッシュボードなどの一部のダッシュボードは、選択時に追加のサブメニューを生成します。
オプション: Time range リストでグラフの時間範囲を選択します。
- 事前定義された期間を選択します。
Time range リストで Custom time range をクリックして、カスタムの時間範囲を設定します。
- From および To の日付と時間を入力または選択します。
- Save をクリックして、カスタムの時間範囲を保存します。
- オプション: Refresh interval を選択します。
- ダッシュボードの各グラフにカーソルを合わせて、特定の項目に関する詳細情報を表示します。