第18章 Avro コンポーネント


Camel バージョン 2.10 以降で利用可能

このコンポーネントは、avro のデータ形式を提供するので、Apache Avro のバイナリーデータ形式を使用したメッセージのシリアル化と逆シリアル化が可能になります。さらに、netty または http 経由で avro を使用するためのプロデューサーとコンシューマーのエンドポイントを提供することにより、Apache Avro の rpc のサポートを提供します。

Maven ユーザーは、このコンポーネントの pom.xml に以下の依存関係を追加する必要があります。

<dependency>
    <groupId>org.apache.camel</groupId>
    <artifactId>camel-avro</artifactId>
    <version>x.x.x</version>
    <!-- use the same version as your Camel core version -->
</dependency>

18.1. Apache Avro の概要

Avro を使用すると、json のような形式を使用してメッセージタイプとプロトコルを定義し、指定したタイプとメッセージの Java コードを生成できます。スキーマがどのように見えるかの例を以下に示します。

{"namespace": "org.apache.camel.avro.generated",
 "protocol": "KeyValueProtocol",

 "types": [
     {"name": "Key", "type": "record",
      "fields": [
          {"name": "key",   "type": "string"}
      ]
     },
     {"name": "Value", "type": "record",
      "fields": [
          {"name": "value",   "type": "string"}
      ]
     }
 ],

 "messages": {
     "put": {
         "request": [{"name": "key", "type": "Key"}, {"name": "value", "type": "Value"} ],
         "response": "null"
     },
     "get": {
         "request": [{"name": "key", "type": "Key"}],
         "response": "Value"
     }
 }
}

Maven、ant などを使用して、スキーマから簡単にクラスを生成できます。詳細には、Apache Avro のドキュメント を参照してください。

ただし、スキーマファーストのアプローチは強制されず、既存のクラスのスキーマを作成できます。2.12 以降、 既存のプロトコルインターフェイスを使用して RCP 呼び出しを行うことができます。プロトコル自体にはインターフェイスを使用し、パラメーターと結果の型には POJO Bean またはプリミティブ/文字列クラスを使用する必要があります。上記のスキーマに対応するクラスの例を次に示します。

package org.apache.camel.avro.reflection;

public interface KeyValueProtocol {
    void put(String key, Value value);
    Value get(String key);
}

class Value {
    private String value;
    public String getValue() { return value; }
    public void setValue(String value) { this.value = value; }
}

注: 既存のクラスは、データ形式ではなく、RPC (以下を参照) にのみ使用できます。

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