検索

96.7. Ansible を使用した IdM での DNS グローバルフォワーダーの確立

download PDF

以下の手順に従って、Ansible Playbook を使用して IdM で DNS グローバルフォワーダーを確立します。

以下の手順の例では、IdM 管理者はポート 53 にインターネットプロトコル (IP) v4 アドレスが 8.8.6.6、IPv6 アドレスが 2001:4860:4860::8800 で指定されている DNS サーバーに DNS グローバルフォワーダーを作成します。

前提条件

  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。

    • Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
    • Ansible コントローラーに ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
    • この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
    • この例では、secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されていることを前提としています。
  • ターゲットノード (ansible-freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。
  • IdM 管理者パスワードを把握している。

手順

  1. /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsconfig ディレクトリーに移動します。

    $ cd /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsconfig
  2. インベントリーファイルを開き、設定する IdM サーバーが [ipaserver] セクションに記載されていることを確認します。たとえば、Ansible に対して server.idm.example.com を設定するように指示するには、次のコマンドを実行します。

    [ipaserver]
    server.idm.example.com
  3. Ansible Playbook ファイル (set-configuration.yml) のコピーを作成します。以下に例を示します。

    $ cp set-configuration.yml establish-global-forwarder.yml
  4. establish-global-forwarder.yml ファイルを開いて編集します。
  5. 以下の変数を設定してファイルを調整します。

    1. Playbook の name 変数は、IdM DNS でグローバルフォワーダーを確立する Playbook の設定に変更します。
    2. tasks セクションで、タスクの nameCreate a DNS global forwarder to 8.8.6.6 and 2001:4860:4860::8800 に変更します。
    3. ipadnsconfigforwarders セクションで以下を行います。

      1. 最初の ip_address の値は、グローバルフォワーダーの IPv4 アドレス (8.8.6.6) に変更します。
      2. 2 番目の ip_address の値は、グローバルフォワーダーの IPv6 アドレス (2001:4860:4860::8800) に変更します。
      3. port の値が 53 に設定されていることを確認します。
    4. forward_policyfirst に変更します。

      今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイル:

    ---
    - name: Playbook to establish a global forwarder in IdM DNS
      hosts: ipaserver
    
      vars_files:
      - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml
      tasks:
      - name: Create a DNS global forwarder to 8.8.6.6 and 2001:4860:4860::8800
        ipadnsconfig:
          forwarders:
            - ip_address: 8.8.6.6
            - ip_address: 2001:4860:4860::8800
              port: 53
          forward_policy: first
          allow_sync_ptr: yes
  6. ファイルを保存します。
  7. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory.file establish-global-forwarder.yml

関連情報

  • /usr/share/doc/ansible-freeipa/ ディレクトリーの README-dnsconfig.md ファイルを参照してください。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.