39.4. Ansible を使用してトポロジーの接尾辞が IdM に存在することを確認
Identity Management (IdM) のレプリカ合意のコンテキストでは、トポロジー接尾辞はレプリケートされるデータを保存します。IdM は、domain
と ca
の 2 種類のトポロジー接尾辞に対応します。それぞれの接尾辞は、個別のバックエンドである個別のレプリケーショントポロジーを表します。レプリカ合意が設定されると、同じタイプのトポロジー接尾辞を 2 つの異なるサーバーに結合します。
domain
接尾辞には、ユーザー、グループ、ポリシーなどのドメイン関連のデータがすべて含まれます。ca
接尾辞には、Certificate System コンポーネントのデータが含まれます。これは認証局 (CA) がインストールされているサーバーにのみ存在します。
以下の手順に従って、Ansible Playbook を使用して、トポロジー接尾辞が IdM に存在することを確認します。この例では、domain
接尾辞が IdM に存在することを確認する方法を説明します。
前提条件
-
IdM
admin
のパスワードを把握している。 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。
手順
~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/MyPlaybooks/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/topology/
ディレクトリーにあるverify-topologysuffix.yml
Ansible Playbook ファイルをコピーします。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/topology/ verify-topologysuffix.yml verify-topologysuffix-copy.yml
-
Ansible Playbook ファイル
verify-topologysuffix-copy.yml
を開きます。 ipatopologysuffix
セクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdMadmin
のパスワードに設定します。 -
suffix
変数はdomain
に設定し ます。ca
接尾辞が存在することを確認する場合は、変数をca
に設定します。 -
state
変数がverified
に設定されていることを確認します。他のオプションは使用できません。
以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Playbook to handle topologysuffix hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - name: Verify topology suffix ipatopologysuffix: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" suffix: domain state: verified
-
- ファイルを保存します。
Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory verify-topologysuffix-copy.yml
関連情報
- レプリカ合意、トポロジー接尾辞、およびトポロジーセグメントの説明 を参照してください。
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-topology.md
ファイルを参照してください。 -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/topology
ディレクトリーのサンプルの Playbook を参照してください。