検索

39.6. Ansible を使用して IdM にレプリカ合意がないことを確認する手順

download PDF

Identity Management (IdM) サーバーに保存されているデータは、レプリカ合意に基づいて複製されます。2 台のサーバーでレプリカ合意が設定されている場合は、データを共有します。レプリカ合意は常に双方向のものです。最初のレプリカからサーバーから別のレプリカにデータが複製されるだけでなく、別ののレプリカから最初のレプリカにもデータが複製されます。

以下の手順に従って、2 つのレプリカ間のレプリカ合意が IdM に存在しないことを確認します。この例では、domain タイプのレプリカ合意が、replica01.idm.example.comreplica02.idm.example.com 間で存在させないようにする方法を説明します。

前提条件

  • トポロジー内のレプリカの接続 に記載されている IdM トポロジーを設計するための推奨事項を理解しておく。
  • IdM admin のパスワードを把握している。
  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。

    • Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
    • Ansible コントローラーに ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
    • この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
    • この例では、secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されていることを前提としています。
  • ターゲットノード (ansible-freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。

手順

  1. ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。

    $ cd ~/MyPlaybooks/
  2. /usr/share/doc/ansible -freeipa/playbooks/topology/ ディレクトリーにある delete-topologysegment.yml Ansible Playbook ファイルをコピーします。

    $ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/topology/delete-topologysegment.yml delete-topologysegment-copy.yml
  3. delete-topologysegment-copy.yml ファイルを開いて編集します。
  4. ipatopologysegment タスクセクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。

    • ipaadmin_password 変数は IdM admin のパスワードに設定します。
    • suffix 変数は domain に設定し ます。また、ca データが左右ノードと右のノード間で複製されないようにするには、変数を ca に設定します。
    • left の変数を、レプリカ合意の左ノードである IdM サーバーの名前に設定します。
    • 右側 の変数を、レプリカ合意の右のノードである IdM サーバーの名前に設定します。
    • state 変数は、absent に設定されていることを確認します。

    以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。

    ---
    - name: Playbook to handle topologysegment
      hosts: ipaserver
    
      vars_files:
      - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml
      tasks:
    - name: Delete topology segment
        ipatopologysegment:
          ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}"
          suffix: domain
          left: replica01.idm.example.com
          right: replica02.idm.example.com:
          state: absent
  5. ファイルを保存します。
  6. Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory delete-topologysegment-copy.yml

関連情報

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.