検索

26.4. Ansible を使用して委譲ルールがないことを確認する手順

download PDF

以下の手順では、Ansible Playbook を使用して、指定した委譲ルールが IdM 設定に存在しないことを確認する方法を説明します。以下の例では、カスタムの basic manager attributes 委譲ルールが IdM に存在しないことを確認する方法を説明します。

前提条件

  • IdM 管理者パスワードを把握している。
  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。

    • Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
    • Ansible コントローラーに ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
    • この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
    • この例では、secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されていることを前提としています。
  • ターゲットノード (ansible-freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。

手順

  1. ~/ MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。

    $ cd ~/MyPlaybooks>/
  2. /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/delegation/ ディレクトリーにある delegation-absent.yml ファイルのコピーを作成します。

    $ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/delegation/delegation-present.yml delegation-absent-copy.yml
  3. Ansible Playbook ファイル delegation-absent-copy.yml を開きます。
  4. ipadelegation タスクセクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。

    • ipaadmin_password 変数は IdM 管理者のパスワードに設定します。
    • name 変数は委譲ルールの名前に設定します。
    • state 変数は absent に設定します。

    以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。

    ---
    - name: Delegation absent
      hosts: ipaserver
    
      vars_files:
      - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml
      tasks:
      - name: Ensure delegation "basic manager attributes" is absent
        ipadelegation:
          ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}"
          name: "basic manager attributes"
          state: absent
  5. ファイルを保存します。
  6. Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/MyPlaybooks/inventory delegation-absent-copy.yml

関連情報

  • 委譲ルール を参照してください。
  • /usr/share/doc/ansible-freeipa/ ディレクトリーの README-delegation.md ファイルを参照してください。
  • /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/ipadelegation ディレクトリーのサンプルの Playbook を参照してください。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.