検索

91.6. Ansible Playbook を使用して forward first ポリシーを IdM DNS グローバル設定で指定する手順

download PDF

以下の手順に従って、Ansible Playbook を使用して、IdM DNS のグローバル転送ポリシーが forward first に設定されていることを確認します。

forward first DNS 転送ポリシーを使用する場合には、DNS クエリーは設定済みのフォワーダーに転送されます。サーバーエラーやタイムアウトが原因でクエリーに失敗すると、BIND はインターネット上のサーバーを使用して再帰解決にフォールバックします。Forward first ポリシーはデフォルトのポリシーです。トラフィックの最適化に適しています。

前提条件

  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。

    • Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
    • Ansible コントローラーに ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
    • この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
    • この例では、secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されていることを前提としています。
  • ターゲットノード (ansible-freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。
  • IdM 管理者パスワードを把握している。
  • IdM 環境に統合 DNS サーバーが含まれている。

手順

  1. /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsconfig ディレクトリーに移動します。

    $ cd /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsconfig
  2. インベントリーファイルを開き、設定する IdM サーバーが [ipaserver] セクションに記載されていることを確認します。たとえば、Ansible に対して server.idm.example.com を設定するように指示するには、次のコマンドを実行します。

    [ipaserver]
    server.idm.example.com
  3. Ansible Playbook ファイル (set-configuration.yml) のコピーを作成します。以下に例を示します。

    $ cp set-configuration.yml set-forward-policy-to-first.yml
  4. set-forward-policy-to-first.yml ファイルを開いて編集します。
  5. ipadnsconfig タスクセクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。

    • ipaadmin_password 変数は IdM 管理者パスワードに設定します。
    • forward_policy 変数は first に設定します。

      元の Playbook で関連性の他の行はすべて削除します。以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。

    ---
    - name: Playbook to set global forwarding policy to first
      hosts: ipaserver
      become: true
    
      tasks:
      - name: Set global forwarding policy to first.
        ipadnsconfig:
          ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}"
          forward_policy: first
  6. ファイルを保存します。
  7. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory.file set-forward-policy-to-first.yml

関連情報

  • IdM での DNS 転送ポリシー を参照してください。
  • /usr/share/doc/ansible-freeipa/ ディレクトリーの README-dnsconfig.md ファイルを参照してください。
  • サンプルの Playbook は、/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsconfig ディレクトリーを参照してください。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.