36.12. Ansible を使用して、特定の UID を持つ IdM ユーザーが ID ビューに存在することを確認する
自分のコンピューターがあるラボで作業していて、サーバーによってエクスポートされた共有ドライブ内に /home/ ディレクトリーがある場合、次の 2 つのユーザーが存在する場合があります。
- Identity Management (IdM) に一元的に保存されている、システム全体のユーザー
- 当該システムに保存されている、アカウントがローカルであるユーザー
IdM ユーザーとしてログインしている場合でも、ローカルユーザーとしてログインしている場合でも、ファイルへのフルアクセスが必要な場合は、両方のユーザーに同じ UID を付与することでそれが可能になります。
この手順では、ansible-freeipa idoverrideuser モジュールを使用して以下を実行します。
- idview_for_host01 という名前の ID ビューを host01 に適用します。
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idview_for_host01 で、
UID20001 を持つ idm_user のユーザー ID オーバーライドが存在することを確認します。
前提条件
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。
- Ansible バージョン 2.13 以降を使用している。
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Ansible コントローラーに
ansible-freeipaパッケージがインストールされている。 - RHEL 8.10 以降を使用している。
- この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
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この例では、secret.yml Ansible Vault に
ipaadmin_passwordが保存されていることを前提としています。
- idview_for_host1 ID ビューが存在する。
手順
Ansible コントロールノードで、次の内容を含む ensure-idmuser-and-local-user-have-access-to-same-files.yml Playbook を作成します。
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Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory ensure-idmuser-and-local-user-have-access-to-same-files.yml
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory ensure-idmuser-and-local-user-have-access-to-same-files.ymlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow