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50.2. IdM でのセキュリティー識別子 (SID) の有効化

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RHEL 8.5 より前に IdM をインストールし、AD ドメインとの信頼を設定していない場合は、IdM オブジェクトのセキュリティー識別子 (SID) が生成されていない可能性があります。これは、以前は SID を生成する場合、ipa-adtrust-install コマンドを実行して 信頼コントローラー ロールを IdM サーバーに追加することが唯一の方法だったためです。

RHEL 8.6 以降、IdM の Kerberos では、IdM オブジェクトに SID が必要です。これは、特権属性証明書 (PAC) 情報に基づくセキュリティーに必要です。

前提条件

  • RHEL 8.5 より前に IdM をインストールしている。
  • Active Directory ドメインとの信頼の設定の一部である ipa-sidgen タスクを実行していない。
  • IdM 管理者アカウントとして認証可能である。

手順

  • SID の使用を有効にし、SIDgen タスクをトリガーして、既存のユーザーとグループの SID を生成します。このタスクはリソースを大量に消費する可能性があります。

    [root@server ~]# ipa config-mod --enable-sid --add-sids

検証

  • IdM admin ユーザーアカウントエントリーに、-500 で終わる SID (ドメイン管理者用に予約されている SID) のある ipantsecurityidentifier 属性があることを確認します。

    [root@server ~]# ipa user-show admin --all | grep ipantsecurityidentifier
      ipantsecurityidentifier: S-1-5-21-2633809701-976279387-419745629-500
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