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11.5. クラスター CA を信頼する内部クライアントの設定

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この手順では、TLS リスナーに接続する OpenShift クラスター内部に存在する Kafka クライアントがクラスター CA 証明書を信頼するように設定する方法を説明します。

これを内部クライアントで実現するには、ボリュームマウントを使用して、必要な証明書および鍵が含まれる Secrets にアクセスするのが最も簡単な方法です。

以下の手順に従い、クラスター CA によって署名された信頼できる証明書を Java ベースの Kafka Producer、Consumer、および Streams API に設定します。

クラスター CA の証明書の形式が PKCS #12 (.p12) または PEM (.crt) であるかに応じて、手順を選択します。

この手順では、Kafka クラスターの ID を検証する Cluster Secret をクライアント Pod にマウントする方法を説明します。

前提条件

  • Cluster Operator が稼働している必要があります。
  • OpenShift クラスター内に Kafka リソースが必要です。
  • TLS を使用して接続し、クラスター CA 証明書を必ず信頼する Kafka クライアントアプリケーションが、OpenShift クラスター内部に必要です。
  • クライアントアプリケーションが Kafka リソースと同じ namespace で実行している必要があります。

PKCS #12 形式 (.p12) の使用

  1. クライアント Pod の定義時に、Cluster Secret をボリュームとしてマウントします。

    以下に例を示します。

    kind: Pod
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: client-pod
    spec:
      containers:
      - name: client-name
        image: client-name
        volumeMounts:
        - name: secret-volume
          mountPath: /data/p12
        env:
        - name: SECRET_PASSWORD
          valueFrom:
            secretKeyRef:
              name: my-secret
              key: my-password
      volumes:
      - name: secret-volume
        secret:
          secretName: my-cluster-cluster-ca-cert

    ここでは、以下をマウントしています。

    • PKCS #12 ファイルを設定可能な正確なパスにマウント。
    • パスワードを Java 設定に使用できる環境変数にマウント。
  2. Kafka クライアントを以下のプロパティーで設定します。

    • セキュリティープロトコルのオプション:

      • security.protocol: SSL (TLS 認証ありまたはなしで、暗号化に TLS を使用する場合)。
      • security.protocol: SASL_SSL (TLS 経由で SCRAM-SHA 認証を使用する場合)。
    • ssl.truststore.location (証明書がインポートされたトラストストアを指定)。
    • ssl.truststore.password (トラストストアにアクセスするためのパスワードを指定)。
    • ssl.truststore.type=PKCS12 (トラストストアのタイプを識別)。

PEM 形式の使用 (.crt)

  1. クライアント Pod の定義時に、Cluster Secret をボリュームとしてマウントします。

    以下に例を示します。

    kind: Pod
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: client-pod
    spec:
      containers:
      - name: client-name
        image: client-name
        volumeMounts:
        - name: secret-volume
          mountPath: /data/crt
      volumes:
      - name: secret-volume
        secret:
          secretName: my-cluster-cluster-ca-cert
  2. X.509 形式の証明書を使用するクライアントでこの証明書を使用します。
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