10.4. MirrorMaker、Kafka Connect、および Kafka Bridge のトレーシング設定
分散トレーシングは、MirrorMaker、MirrorMaker 2.0、Kafka Connect (Source2Image がサポートされる Kafka Connect を含む)、および AMQ Streams Kafka Bridge でサポートされます。
MirrorMaker および MirrorMaker 2.0 でのトレーシング
MirrorMaker および MirrorMaker 2.0 では、メッセージはソースクラスターからターゲットクラスターにトレーシングされます。トレースデータは、MirrorMaker または MirrorMaker 2.0 コンポーネントを出入りするメッセージを記録します。
Kafka Connect でのトレーシング
Kafka Connect により生成および消費されるメッセージのみがトレーシングされます。Kafka Connect と外部システム間で送信されるメッセージをトレーシングするには、これらのシステムのコネクターでトレーシングを設定する必要があります。詳細は、「Kafka Connect の設定」 を参照してください。
Kafka Bridge でのトレーシング
Kafka Bridge によって生成および消費されるメッセージがトレーシングされます。Kafka Bridge を介してメッセージを送受信するクライアントアプリケーションから受信する HTTP リクエストもトレーシングされます。エンドツーエンドのトレーシングを設定するために、HTTP クライアントでトレーシングを設定する必要があります。
10.4.1. MirrorMaker、Kafka Connect、および Kafka Bridge リソースでのトレーシングの有効化
KafkaMirrorMaker
、KafkaMirrorMaker2
、KafkaConnect
、KafkaConnectS2I
、および KafkaBridge
カスタムリソースの設定を更新して、リソースごとに Jaeger トレーサーサービスを指定および設定します。OpenShift クラスターでトレーシングが有効になっているリソースを更新すると、2 つのイベントがトリガーされます。
- インターセプタークラスは、MirrorMaker、MirrorMaker 2.0、Kafka Connect、または AMQ Streams Kafka Bridge の統合されたコンシューマーおよびプロデューサーで更新されます。
- MirrorMaker、MirrorMaker 2.0 および Kafka Connect では、リソースに定義されたトレーシング設定に基づいて、Jaeger トレーサーがトレーシングエージェントによって初期化されます。
- Kafka Bridge では、リソースに定義されたトレーシング設定に基づいて、Jaeger トレーサーが Kafka Bridge によって初期化されます。
手順
KafkaMirrorMaker
、KafkaMirrorMaker2
、KafkaConnect
、KafkaConnectS2I
、および KafkaBridge
リソースごとに、以下の手順を実行します。
spec.template
プロパティーで、Jaeger トレーサーサービスを設定します。以下に例を示します。Kafka Connect の Jaeger トレーサー設定
apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: KafkaConnect metadata: name: my-connect-cluster spec: #... template: connectContainer: 1 env: - name: JAEGER_SERVICE_NAME value: my-jaeger-service - name: JAEGER_AGENT_HOST value: jaeger-agent-name - name: JAEGER_AGENT_PORT value: "6831" tracing: 2 type: jaeger #...
MirrorMaker の Jaeger トレーサー設定
apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: KafkaMirrorMaker metadata: name: my-mirror-maker spec: #... template: mirrorMakerContainer: env: - name: JAEGER_SERVICE_NAME value: my-jaeger-service - name: JAEGER_AGENT_HOST value: jaeger-agent-name - name: JAEGER_AGENT_PORT value: "6831" tracing: type: jaeger #...
MirrorMaker 2.0 の Jaeger トレーサー設定
apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: KafkaMirrorMaker2 metadata: name: my-mm2-cluster spec: #... template: connectContainer: env: - name: JAEGER_SERVICE_NAME value: my-jaeger-service - name: JAEGER_AGENT_HOST value: jaeger-agent-name - name: JAEGER_AGENT_PORT value: "6831" tracing: type: jaeger #...
Kafka Bridge の Jaeger トレーサー設定
apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: KafkaBridge metadata: name: my-bridge spec: #... template: bridgeContainer: env: - name: JAEGER_SERVICE_NAME value: my-jaeger-service - name: JAEGER_AGENT_HOST value: jaeger-agent-name - name: JAEGER_AGENT_PORT value: "6831" tracing: type: jaeger #...
- 1
- トレーシング環境変数をテンプレートの設定プロパティーとして使用します。
- 2
spec.tracing.type
プロパティーをjaeger
に設定します。
リソースを作成または更新します。
oc apply -f your-file