4.4.3. Kafka ブローカーの再認証の設定
KafkaクライアントとKafkaブローカー間のOAuth 2.0セッションにKafka session re-authentication を使用するように、oauth
リスナーを設定できます。このメカニズムは、定義された期間後に、クライアントとブローカー間の認証されたセッションを期限切れにします。セッションの有効期限が切れると、クライアントは既存のコネクションを破棄せずに再使用して、新しいセッションを即座に開始します。
セッションの再認証はデフォルトで無効になっています。これを有効にするには、oauth
リスナー設定で maxSecondsWithoutReauthentication
の時間値を設定します。OAUTHBEARER および PLAIN 認証では、同じプロパティーを使用してセッションの再認証が設定されます。設定例については、「Kafka ブローカーの OAuth 2.0 サポートの設定」 を参照してください。
セッションの再認証は、クライアントによって使用される Kafka クライアントライブラリーによってサポートされる必要があります。
セッションの再認証は、高速ローカル JWT またはイントロスペクションエンドポイントのトークン検証と使用できます。
クライアントの再認証
ブローカーの認証されたセッションが期限切れになると、クライアントは接続を切断せずに新しい有効なアクセストークンをブローカーに送信し、既存のセッションを再認証する必要があります。
トークンの検証に成功すると、既存の接続を使用して新しいクライアントセッションが開始されます。クライアントが再認証に失敗した場合、さらにメッセージを送受信しようとすると、ブローカーは接続を閉じます。ブローカーで再認証メカニズムが有効になっていると、Kafka クライアントライブラリー 2.2 以降を使用する Java クライアントが自動的に再認証されます。
更新トークンが使用される場合、セッションの再認証は更新トークンにも適用されます。セッションが期限切れになると、クライアントは更新トークンを使用してアクセストークンを更新します。その後、クライアントは新しいアクセストークンを使用して既存のセッションに再認証されます。
OAUTHBEARER および PLAIN のセッションの有効期限
セッションの再認証が設定されている場合、OAUTHBEARER と PLAIN 認証ではセッションの有効期限は異なります。
クライアント ID とシークレットによる方法を使用する OAUTHBEARER および PLAIN の場合:
-
ブローカーの認証されたセッションは、設定された
maxSecondsWithoutReauthentication
で期限切れになります。 - アクセストークンが設定期間前に期限切れになると、セッションは設定期間前に期限切れになります。
有効期間の長いアクセストークンによる方法を使用する PLAIN の場合:
-
ブローカーの認証されたセッションは、設定された
maxSecondsWithoutReauthentication
で期限切れになります。 - アクセストークンが設定期間前に期限切れになると、再認証に失敗します。セッションの再認証は試行されますが、PLAIN にはトークンを更新するメカニズムがありません。
maxSecondsWithoutReauthentication
が 設定されていない 場合、OAUTHBEARER および PLAIN クライアントは、再認証しなくてもブローカーへの接続を無限に保持できます。認証されたセッションは、アクセストークンの期限が切れても終了しません。ただし、keycloak
承認を使用したり、カスタムオーソライザーをインストールして、承認を設定する場合に考慮できます。