12.2. カスタムリソースの調整の一時停止
修正や更新を実行するために、AMQ Streams Operator によって管理されるカスタムリソースの調整を一時停止すると便利な場合があります。調整が一時停止されると、カスタムリソースに加えられた変更は一時停止が終了するまで Operator によって無視されます。
カスタムリソースの調整を一時停止するには、configure で strimzi.io/pause-reconciliation
アノテーションを true
に設定します。これにより、適切な Operator がカスタムリソースの調整を一時停止するよう指示されます。たとえば、Cluster Operator による調整が一時停止されるように、アノテーションを KafkaConnect
リソースに適用できます。
pause アノテーションを有効にしてカスタムリソースを作成することもできます。カスタムリソースは作成されますが、無視されます。
前提条件
- カスタムリソースを管理する AMQ Streams Operator が稼働している必要があります。
手順
pause-reconciliation
をtrue
に設定して、OpenShift のカスタムリソースにアノテーションを付けます。oc annotate KIND-OF-CUSTOM-RESOURCE NAME-OF-CUSTOM-RESOURCE strimzi.io/pause-reconciliation="true"
たとえば、
KafkaConnect
カスタムリソースの場合は以下のようになります。oc annotate KafkaConnect my-connect strimzi.io/pause-reconciliation="true"
カスタムリソースの status 条件で、
ReconciliationPaused
への変更が表示されることを確認し ます。oc describe KIND-OF-CUSTOM-RESOURCE NAME-OF-CUSTOM-RESOURCE
type
条件は、lastTransitionTime
でReconciliationPaused
に変わります。一時停止された調整条件タイプを持つカスタムリソースの例
apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: KafkaConnect metadata: annotations: strimzi.io/pause-reconciliation: "true" strimzi.io/use-connector-resources: "true" creationTimestamp: 2021-03-12T10:47:11Z #... spec: # ... status: conditions: - lastTransitionTime: 2021-03-12T10:47:41.689249Z status: "True" type: ReconciliationPaused
一時停止からの再開
-
調整を再開するには、アノテーションを
false
に設定するか、アノテーションを削除します。