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付録D LVM の理解

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LVM (Logical Volume Management、論理ボリューム管理) パーティションは標準のパーティションに比べ便利な点がいくつかあります。LVM パーティションは、物理ボリューム としてフォーマット化し、ひとつまたは複数の物理ボリュームを結合させて ボリュームグループ を形成します。このボリュームグループの合計容量を再びひとつまたは複数の 論理ボリューム に分割します。論理ボリュームは、標準のパーティションと同様に機能します。xfs などのファイルシステムタイプとマウントポイントがあります。
重要
AMD、Intel、および ARM システム、ならびに IBM Power Systems サーバーなどでは、ブートローダーは LVM ボリュームを読み込むことができません。/boot パーティション用に、LVM 以外の標準のディスクパーティションを作成する必要があります。
IBM Z では、zipl ブートローダーはリニアマッピングを使用して LVM 論理ボリュームの /boot をサポートします。
デフォルトでは、インストールプロセスは常に / パーティションおよび swap パーティションを作成し、物理ボリュームに別の /boot パーティションを使用します。
物理ボリュームを積み重なった ブロック の山として考えるとわかりやすいでしょう。1 ブロックがデータ格納に使用される 1 ストレージユニットになります。複数のブロックの山を集めてさらに大きなひとつの山を作ることができるのと同じように、物理ボリュームを結合して一つのボリュームグループを作ります。できた大きな山から今度は目的にあった大きさの山をいくつか作ることができます。同じように、結合してできたボリュームグループを目的にあったいくつかの論理ボリュームに分割します。
管理者は、標準のディスクパーティションとは異なり、データを破棄せずに論理ボリュームを拡大または縮小できます。ボリュームグループの物理ボリュームが別のドライブまたは RAID アレイにある場合は、ストレージデバイスに論理ボリュームを分散することもできます。
論理ボリュームを、ボリュームに必要なデータよりも小さい容量に縮小すると、データが失われる可能性があります。柔軟性を最大限にするために、現在のニーズに合わせて論理ボリュームを作成し、過剰なストレージ容量を未割り当ての状態にします。必要に応じて、未割り当ての領域を使用するように、論理ボリュームを安全に拡張できます。
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