第12章 IBM Power Systems でのインストールの起動


DVD から IBM Power Systems サーバーを起動するには、System Management Services (SMS)メニューでインストールブートデバイスを指定する必要があります。
System Management Services GUI に入るには、ブートプロセス中に chime サウンドを聞いた時に 1 キーを押します。これにより、このセクションに説明してあるグラフィカルインターフェイスと同様の画面が立ち上がります。
テキストコンソールで、セルフテストでテスト済みのコンポーネントとともにバナーが表示されたら、1 を押します。

図12.1 システム管理サービスのコンソール

システム管理サービスのコンソール
SMS メニューで、Select Boot Options のオプションを選択します。そのメニューで、Select Install または Boot a Device を指定します。CD/DVD を選択し、バスタイプ(ほとんどの場合 SCSI)を選択します。どのタイプか分からない場合は、すべてのデバイスを表示できます。これにより、ネットワークアダプターやハードドライブなど、ブートデバイスに使用できるすべてのバスがスキャンされます。
最後に、インストール DVD を収納しているデバイスを選択します。ブートメニューが読み込まれます。
重要
IBM Power Systems サーバーは主にテキストコンソールを使用するため、Anaconda は自動的にグラフィカルインストールを開始しません。ただし、グラフィカルなインストールプログラムの方が機能やカスタマイズ性に優れているため、システムにグラフィカルなディスプレイが備わっている場合はグラフィカルインストールの使用をお勧めします。
グラフィカルインストールを起動するには、inst.vnc 起動オプションを渡します (リモートアクセスの有効化 を参照)。

12.1. ブートメニュー

システムがブートメディアの読み込みを完了すると、GRUB2 (GRand Unified Bootloader、バージョン 2)を使用してブートメニューが表示されます。起動メニューには、インストールプログラムを起動する以外に、複数のオプションがあります。60 秒以内に何のキーも押さなければデフォルトの起動オプションが実行されます (白色で強調表示されているオプション)。デフォルトを選択するには、タイマーがなくなるまで待機するか、Enter を押します。

図12.2 起動画面

起動画面
デフォルト以外のオプションを選択するには、キーボードの矢印キーを使用して、正しいオプションが強調表示されたら Enter を押します。
特定のメニューエントリーの起動オプションをカスタマイズするには、e キーを押して、コマンドラインにカスタムの起動オプションを追加します。準備ができたら、Ctrl+X を押して変更されたオプションを起動します。
追加の起動オプションは 23章起動オプション を参照してください。
起動メニューのオプションは、以下のようになります。
Install Red Hat Enterprise Linux 7.0
グラフィカルなインストールプログラムを使用してコンピューターシステムに Red Hat Enterprise Linux をインストールする場合にはこの選択肢を実行します。
Test this media & install Red Hat Enterprise Linux 7.0
このオプションがデフォルトです。インストールプログラムを開始する前に、インストールメディアの整合性をチェックするユーティリティーが起動します。
Troubleshooting &gt ;
この項目は別のメニューとなっており、さまざまなインストールの問題を解決する場合に役立ちます。強調表示された場合は、Enter を押してその内容を表示します。

図12.3 トラブルシューティングメニュー

トラブルシューティングメニュー
Install Red Hat Enterprise Linux 7.0 in basic graphics mode
このオプションを使用すると、インストールプログラムがお使いのビデオカードに適したドライバーを読み込むことができない場合でも、グラフィカルモードで Red Hat Enterprise Linux をインストールできます。Install Red Hat Enterprise Linux 7.0 オプションの使用時に画面が廃止または空白になる場合は、コンピューターを再起動してこのオプションを試してください。
Rescue a Red Hat Enterprise Linux system
正常に起動できないインストール済みの Red Hat Enterprise Linux システムの問題を修復する場合にこのオプションを選択します。このレスキュー環境には、こうした多様な問題を修復するためのユーティリティープログラムが用意されています。
Run a memory test
システムでメモリーテストを実行するオプションです。詳細は、「メモリー (RAM) テストモードの読み込み」 を参照してください。
Boot from local drive
インストールが完了した 1 番目のディスクからシステムを起動するオプションです。誤ってインストールディスクから起動してしまった場合は、このオプションを使用するとインストールプログラムを起動させず直ちにハードディスクから起動できます。
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