5.8. キックスタートを使用したインストールの自動化
Red Hat Enterprise Linux 7 では、キックスタートファイル を使用してインストールプロセスを部分的または完全に自動化する方法を提供します。キックスタートファイルには、システムで使用するタイムゾーン、ドライブのパーティション設定、インストールするパッケージなど、通常、インストールプログラムで入力が求められる質問すべてに対する答えが含まれています。このため、インストール開始時にキックスタートファイルが用意されていると、ユーザーによる作業をを必要とせずに、すべてまたは一部を自動インストールできるようになります。これは、Red Hat Enterprise Linux を多数のシステムに一度にデプロイする場合などに特に便利です。
インストールを自動化する以外にも、キックスタートファイルを使用すると、ソフトウェア選択の幅を広げることができます。グラフィカルインストールインターフェイスで Red Hat Enterprise Linux を手動でインストールする場合には、ソフトウェアの選択肢は、事前定義されている環境とアドオンに限定されます。キックスタートファイルを使用すると、パッケージを個別にインストールしたり、除外したりできます。
キックスタートファイルを作成してインストールを自動化する方法は、27章キックスタートを使ったインストール を参照してください。