付録C Anaconda UI 固有のコマンド
C.1. Anaconda で使用されるコマンド
pwpolicy コマンドは、キックスタートファイルの %anaconda セクションでのみ使用できる Anaconda UI 固有のコマンドです。
- pwpolicy (任意)
- このコマンドは、カスタムのパスワードポリシーを強制します。このポリシーは、パスワードの長さや強度などの要素に基づいて、インストール中に作成されるパスワードの要件を指定するものです。
pwpolicy name [--minlen=length] [--minquality=quality] [--strict|--nostrict] [--emptyok|--noempty] [--changesok|--nochanges]
name をroot
、user
、またはluks
に置き換え、それぞれroot
パスワード、ユーザーパスワード、または LUKS パスフレーズのポリシーを強制します。libpwquality
ライブラリーは、パスワードの最小要件(長さおよび品質)を確認するために使用されます。libpwquality パッケージが提供する pwscore コマンドおよび pwmake コマンドを使用してパスワードの品質のスコアを確認したり、特定のスコアで無作為なパスワードを作成したりできます。これらのコマンドの詳細は、man ページのpwscore (1)
およびpwmake (1)
を参照してください。重要このコマンドは、%anaconda セクション内でのみ使用できます。--minlen=
- パスワードの最低文字数を設定します。デフォルトは6
です。--minquality=
-libpwquality
ライブラリーで定義されているパスワードの最小品質を設定します。デフォルト値は1
です。--strict
- 厳密なパスワード強制を有効にします。--minquality=
と--minlen=
で指定された要件を満たさないパスワードは拒否されます。このオプションはデフォルトで無効になっています。--notstrict
---minquality=
オプションおよび-minlen=
オプションで指定した最低品質要件を満たして い ないパスワードは、Done が 2 回クリックされると許可されます。--emptyok
- 空のパスワードの使用を許可します。デフォルトでユーザーパスワードに有効となっています。--notempty
- 空のパスワードの使用を許可しません。root パスワードと LUKS パスフレーズについて、デフォルトで有効になっています。--changesok
- キックスタートファイルでパスワードが設定されていても、ユーザーインターフェイスでのパスワード変更を許可します。デフォルトでは無効です。--nochanges
- キックスタートファイルで設定されているパスワードの変更を許可しません。デフォルトでは有効です。