5.5. ディスク領域およびメモリーに関する要件
Red Hat Enterprise Linux など、最近のオペレーティングシステムは ディスクパーティション を使用します。Red Hat Enterprise Linux をインストールする場合は、ディスクパーティションを操作する必要がある場合があります。詳細は、付録A ディスクパーティションの概要 を参照してください。
お使いのシステム上に別のオペレーティングシステムがインストールされている場合は、そのオペレーティングシステムが使用するディスク領域は、 Red Hat Enterprise Linux が使用するものとは別にする必要があります。
注記
AMD64/Intel 64 および ARM システムの場合は、少なくとも 2 つのパーティション(
/
および swap
)を Red Hat Enterprise Linux 専用にする必要があります。
Red Hat Enterprise Linux をインストールするには、パーティションが分割されていないディスク領域か、削除できるパーティション内に、最低 10 GiB の容量が必要です。パーティションおよびディスク領域の推奨事項については、「推奨されるパーティション設定スキーム」 で説明している推奨のパーティション設定サイズを参照してください。
Red Hat Enterprise Linux には、少なくとも以下のメモリー容量が必要です。
インストールタイプ | 必要最小限の RAM サイズ |
---|---|
ローカルメディアによるインストール (USB, DVD) | 768 MiB |
NFS ネットワークインストール | 768 MiB |
HTTP、HTTPS、または FTP ネットワークインストール | 1.5 GiB |
注記
本セクションに記載した値より少ないメモリーでも、インストールを実施することは可能です。ただし、正確な要件は、環境や実際のインストールパスに大きく依存し、新しいリリースごとでも変わります。したがって、特定のユースケースに必要な最小限の RAM を正確に把握するためには、さまざまな設定でテストを行い、新しいリリースごとに定期的に再テストする必要があります。
キックスタートファイルを使用して Red Hat Enterprise Linux をインストールする場合には、手動インストールと同じ最小メモリー要件があります。ただし、使用するキックスタートファイルで、新たなメモリーを必要とするコマンドやデータを RAM ディスクに書き込むコマンドを実行する場合は、追加の RAM が必要になることもあります。
Red Hat Enterprise Linux 7 の最小要件および技術的制限については、Red Hat カスタマーポータルの『Red Hat Enterprise Linux technology capabilities and limits』の記事を参照してください。