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第31章 次のステップ

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本章では、インストール後に必要となる一般的なステップを列記しています。ここに記載されている作業がすべて常に必要になるわけではありません。必要な作業について詳しく記載されている別のマニュアルを検索する場合に、このステップ一覧をお役立てください。
ヘルプや答えの取得、診断サービスの活用
Red Hat Access は GUI アプリケーションで、Red Hat のナレッジおよびソリューションに簡単にアクセスすることができます。エラーコードやメッセージ、興味のあるトピックの検索ができるほか、Red Hat カスタマーポータルから関連するナレッジを表示できます。Red Hat Access の詳細は、Red Hat カスタマーポータルの Red Hat Access GUI の記事を参照してください。
紛失した root パスワードのリカバリー
インストール中に設定する root パスワードは、root ユーザーとしてシステムにアクセスする際に必要になります。root パスワードがないと、システムを設定したり、追加のソフトウェアをインストールしたりできません。root パスワードを紛失した場合や忘れた場合は、「root パスワードのリセット」 の説明に従ってリセットできます。
ドライバー更新のインストール
通常、システムデバイスのドライバーは、Red Hat Enterprise Linux が提供するカーネル内ですでにサポートされています。しかし、最近リリースされたデバイスのサポートの場合は含まれていないことがあります。このようなケースでは、該当のデバイスを有効にするドライバー更新が利用できるようになっている可能性があります。
インストール開始前に、インストールの完了に必要となるデバイスにドライバー更新が提供されている場合があります。デバイスにドライバーがなくとも、インストール中に不可欠なドライバーでなければ、インストールの完了を待ってから後で追加のドライバーをインストールすることをお勧めします。RPM および Yum を使用してインストール済みシステムに追加のドライバーをインストールおよび有効にする方法は、Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド を参照してください。
ネットワークを設定する
ほとんどの場合、ネットワークアクセスは、インストールプロセス中にインストールプログラムやキックスタートファイルで設定されます。インストール後に設定する場合は、Red Hat Enterprise Linux 7 ネットワークガイドを参照してください。
Kdumpの設定
kdump は、カーネルクラッシュのダンプメカニズムです。システムで重大なエラーが発生した場合には、Kdump はシステムのメモリーの内容を カーネルクラッシュダンプ に保存し、分析してエラーの原因を見つけることができます。
kdump は、インストールプロセス時に有効にできます( 「Kdump」を参照してください)。また、インストール後、必要に応じて設定することも可能です。 Red Hat Enterprise Linux 7 カーネルクラッシュダンプガイドはKdump の仕組みとシステムでの設定方法を理解するために必要なすべての情報を提供します。
システムの登録
システムにインストールする製品 (オペレーティングシステム自体も含む) はサブスクリプションの対象となります。サブスクリプションサービスは、登録したシステム、インストールした製品、製品に付属のサブスクリプションなどの追跡に使用します。登録は、初期設定の設定プロセスに含まれます ( 「サブスクリプションマネージャー」を参照してください)。
ただし、初期設定 中にシステムを登録していない場合は、後で登録できます。詳細はRed Hat Subscription Manager の使用および設定およびRed Hat Satellite クイックスタートガイドを参照してください。
注記
また、Registration Assistant アプリケーションを使用して登録プロセスを進めることもできます。
cloud-init を使用したクラウドインスタンスの初期設定の自動化
クラウドインスタンスの初期設定には、cloud-init パッケージを使用できます。新規クラウドインスタンスでは、cloud-init は自動的に以下を行うことができます。
  • デフォルトロケールの設定
  • ホスト名の設定
  • ネットワークインターフェイスの設定
  • プライベート SSH キーの生成
  • ユーザーの .ssh/authorized_keys ファイルに SSH キーを追加します。
  • 一時的なマウントポイントの設定
cloud-init は、Red Hat のクラウド製品で使用されます。Red Hat 製品での cloud-init の使用に関するドキュメントを参照してください。
また、アップストリームの cloud-init のドキュメント も参照してください。
初期システム更新の実行
Red Hat では、インストール完了後に初期システムの更新を実行することを推奨しています。このプロセスでは、インストールしたパッケージがすべて利用可能な最新バージョンに更新されます。パッケージを更新することでセキュリティー修正、バグ修正、機能強化などを受けることができます。
Red Hat Enterprise Linux では、Yum パッケージマネージャーがインストール済みパッケージの更新に使用されます。Yum を使用したシステム更新の詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド を参照してください。
リポジトリーの設定
新しいソフトウェアは パッケージリポジトリー からインストールされます。パッケージリポジトリーは、Yum パッケージマネージャーがアクセスできるソフトウェアおよびメタデータのセットを整理します。システムを Red Hat に登録すると、更新用リポジトリーが自動的に設定され、このリポジトリーから追加ソフトウェアや更新をインストールすることができます。しかし、独自ソフトウェアを収納するリポジトリーなど、リポジトリーを追加で設定する場合には、手順に従ってリポジトリーを設定する必要があります。
追加のソフトウェアリポジトリー設定についての詳細情報は、Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイドを参照してください。
追加パッケージのインストール
グラフィカルインストールの ソフトウェアの選択 ダイアログで環境を選択すると、インストールする パッケージを制御できます。このダイアログでは事前に定義されたパッケージセットを選択します。ただし、Yum パッケージマネージャーを使用して、インストール後に追加のパッケージをインストールできます。詳細はRed Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド を参照してください。
グラフィカルログインへの切り替え
インストールプロセスで選択するオプションにより、システムにグラフィカルインターフェイスを持たせず、テキストベースのプロンプトのみを表示することが可能です。このような場合、インストール後にグラフィカルデスクトップを有効にする場合は、X Window System と任意のデスクトップ環境( GNOME または KDE)をインストールする必要があります。
他のすべてのソフトウェアと同様に、Yum パッケージマネージャーを使用してこれらのパッケージをインストールできます。Yum を使用して新しいパッケージをインストールする方法は、Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド を参照してください。デフォルトでグラフィカルログインを有効にする方法は、「グラフィカル環境での起動」 を参照してください。
GNOME 3 拡張機能の有効化または無効化
Red Hat Enterprise Linux 7 のデフォルトのデスクトップ環境は、 GNOME Shell および GNOME Classic ユーザーインターフェイスを提供する GNOME 3 です。これらのインターフェイスは、GNOME 3 拡張機能を有効または無効にすることでカスタマイズできます。詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 デスクトップの移行および管理ガイドを参照してください。
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