18.20. インストールの完了
おめでとうございます。Red Hat Enterprise Linux のインストールが完了しました。
インストールプログラムにより、システム再起動の準備を求めるプロンプトが表示されます。
インストールプログラムは、インストールが完了したシステムで自動的に再起動します。
インストールプログラムは、再起動されない場合には、IPL を行う (起動する) デバイスからの情報を表示します。シャットダウンオプションを受け入れ、シャットダウン後に、Red Hat Enterprise Linux の
/boot
パーティションがインストールされている DASD または SCSI LUN から IPL を設定します。
18.20.1. z/VM 環境での起動 (IPL)
DASD から起動 (IPL) するには、3270 コンソール上の DASD デバイス 200 などを使用し、次のコマンドを実行します。
#cp i 200
自動パーティション設定(すべてのパーティションからデータを消去)が使用される環境では、最初にアクティブ化された DASD は、通常
/boot
パーティションがある場所です。
FCP LUN で
/boot
を使用すると、IPL に使用する FCP 接続のデバイスに WWPN および LUN を指定する必要があります。
FCP 接続のデバイスから起動 (IPL) するには、以下を実行します。
- FCP 接続のデバイスに FCP ルーティング情報を提供します。たとえば、
0x50050763050B073D
は WWPN、0x4020400100000000
は FCP LUN です。#cp set loaddev portname 50050763 050B073D lun 40204001 00000000
- FCP アダプター(
FC00
など)を IPL します。#cp ipl FC00
注記
仮想マシンで実行している Linux を停止せずに 3270 端末から切断するには、#cp logoff の代わりに #cp disconnect を使用します。通常のログオン手順で仮想マシンを再接続すると、CP コンソールの機能モード(
CP READ
)に置かれる可能性があります。その場合は、仮想マシンの実行を再開するには、BEGIN コマンドを入力します。
18.20.2. LPAR 上での起動 (IPL)
LPAR ベースのインストールの場合、HMC で LPAR にロードコマンドを実行し、特定の DASD、または
/boot
パーティションがある FCP アダプター、WWPN、および FCP LUN を指定します。
18.20.3. 再起動後のプロセス
インストールした Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムの自動再起動または手動の IPL の後に、ssh を使用してシステムにログインできます。root としてログインできる場所は、3270 端末または
/etc/securetty
に記載されているその他のターミナルデバイスからのものだけである点に注意してください。
グラフィカル環境で初めて Red Hat Enterprise Linux システムを起動する場合は、初期 設定 を使用して Red Hat Enterprise Linux の設定を確認できます。初期設定 では、最初に環境を設定して、Red Hat Enterprise Linux システムをすぐに使い始めることができます。
設定プロセスの詳細は 30章初期設定 (Initial Setup) を参照してください。