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第15章 IBM Z へのインストールプラン

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15.1. プレインストール

Red Hat Enterprise Linux 7 は、zEnterprise 196 以降の IBM メインフレームシステムで実行されます。
IBM Z へのインストールプロセスでは、ユーザーが IBM Z の操作に慣れていること、また 論理パーティション (LPAR) および z/VM ゲスト仮想マシンをセットアップできることを前提としています。IBM Z の詳細は http://www.ibm.com/systems/z を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux を IBM Z にインストールする場合、Red Hat では、DASD (Direct Access Storage Device) および FCP (ファイバーチャネルプロトコル) のストレージデバイスがサポートされます。
Red Hat Enterprise Linux のインストール前に、以下を決定する必要があります。
  • オペレーティングシステムを LPAR 上で稼働させるのか、z/VM ゲストの OS として稼働させるのか選択します。
  • swap 領域が必要かどうか、また必要な場合はその大きさを決定します。z/VM が必要なスワッピングを行えるように z/VM のゲスト仮想マシンに十分なメモリーを割り当てることは可能でかつ推奨されますが、必要な RAM の大きさが予測困難な場合もあります。このような場合にはケースバイケースで検討してください。「推奨されるパーティション設定スキーム」 を参照してください。
  • ネットワーク設定を決定します。IBM Z 向けの Red Hat Enterprise Linux 7 は、以下のネットワークデバイスに対応しています。
    • 物理的および仮想の OSA (オープンシステムアダプター)
    • 物理および仮想の HiperSockets
    • 物理的な OSA 対応の LCS (LAN チャネルステーション)
以下のハードウェアが必要になります。
  • ディスク領域。DASD で必要なディスク容量を計算して、十分な容量を割り当てる必要があります。[2] または SCSI[3] ディスクのパーティションを設定できます。サーバーのインストールには最低 10 GB が必要です。すべてのパッケージをインストールする場合は 20 GB が必要です。アプリケーションデータにもディスク領域が必要です。インストール後に、DASD パーティションまたは SCSI パーティションを追加または削除できます。
    新規インストールの Red Hat Enterprise Linux システム (Linux インスタンス) で使用するディスク領域と、お使いのシステムにインストールされているその他の OS で使用されるディスク領域は、別にしておく必要があります。
    ディスクおよびパーティション設定の詳細は、「推奨されるパーティション設定スキーム」 を参照してください。
  • RAM。Linux インスタンス用に 1 GB (推奨) を確保してください。調整を行うと、512 MB の RAM でもインスタンスを稼働できる場合があります。
注記
SWAPGEN ユーティリティーを使用して FBA (固定ブロックアーキテクチャー)DASD 上のスワップ領域を初期化する場合は、FBAPART オプションを使用する必要があります。


[2] Direct Access Storage Devices (DASD) は、デバイスごとに最大 3 つのパーティションを許可するハードディスクです。たとえば、dasda には、dasda1dasda2、および dasda3 のパーティションを設定できます。
[3] SCSI-over-Fibre Channel デバイスドライバー( zfcp デバイスドライバー)とスイッチを使用すると、ローカルに接続された SCSI ドライブと同様に、IBM Z 上の Linux に SCSI LUN を提示できます。
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