18.4. テキストモードでのインストール


テキストモードによるインストールでは、Red Hat Enterprise Linux のインストールに対話式で、グラフィカルではないインターフェイスを使用します。これはグラフィカル機能のないシステムでは便利ですが、テキストベースのインストールを開始する前に、常に利用可能な別の方法 (自動キックスタートインストールや VNC によるグラフィカルユーザーインタフェースの使用など) を検討してください。テキストモードでは、インストール中の選択肢の数に限りがあります。

図18.1 テキストモードでのインストール

テキストモードでのインストール
テキストモードでのインストールは、グラフィカルインストールと同様のパターンになります。決まった 1 つの方法ではなく、メインのステータス画面を使用して多くの設定を好きな順序で設定することができます。自動またはユーザーによって設定済みの画面には x のマークが付けられ、インストールを開始する前に注意が必要な画面には ! のマークが付けられています。利用可能なコマンドは、利用可能なオプション一覧の下に表示されます。
注記
関連するバックグラウンドタスクが実行されている場合、特定のメニュー項目が一時的に利用できなくなったり、処理中... ラベルが表示されたりすることがあります。テキストメニュー項目の現在のステータスに更新するには、テキストモードプロンプトで r オプションを使用します。
テキストモード画面の下部には、5 つのメニューオプションを表示する緑色のバーがあります。これらのオプションは、tmux ターミナルマルチプレクサーのさまざまな画面を表します。デフォルトでは、画面 1 から開始し、キーボードショートカットを使用して、ログと対話型コマンドプロンプトを含む他の画面に切り替えることができます。利用可能な画面やそれらへの切り替えに使用するショートカットについては、「コンソールへのアクセス」 を参照してください。
対話式テキストモードでのインストールには以下のような制限があります。
  • インストーラーは常に言語には英語を、キーボードには US English のキーボードレイアウトを使用します。言語とキーボードレイアウトは設定可能ですが、これはインストールされるシステムに適用されるもので、インストール自体には適用されません。
  • 高度なストレージメソッド (LVM、software RAID、FCoE、zFCP、および iSCSI) の設定はできません。
  • カスタムのパーティション設定はできません。自動パーティション設定のいずれかを使用する必要があります。また、ブートローダーのインストール場所を設定することもできません。
  • インストールするパッケージアドオンを選択することはできません。Yum パッケージマネージャーを使用して、インストールが完了した後に追加する必要があります。
テキストモードのインストールを開始するには、パラメーターファイル (generic.prm) で使用される inst.text 起動オプションを使用してインストールを起動します。パラメーターファイルの詳細は、21章IBM Z でのパラメーターと設定ファイル を参照してください。
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