10.4. Grafana のセキュアな接続の設定
Grafana と Performance Co-Pilot (PCP) コンポーネントの間にセキュアな接続を確立できます。これらのコンポーネント間にセキュアな接続を確立すると、収集および監視対象のデータへの、権限のない第三者によるアクセスや変更を防ぐことができます。
前提条件
- PCP がインストールされている。詳細は PCP のインストールおよび有効化 を参照してください。
- Grafana サーバーが設定されている。詳細は、Grafana サーバーの設定 を参照してください。
クライアントの秘密鍵が
/etc/grafana/grafana.key
ファイルに保存されている。別のパスを使用する場合は、この手順の該当するステップのパスを変更してください。秘密鍵および証明書署名要求 (CSR) を作成する方法と、認証局 (CA) からの証明書を要求する方法は、CA のドキュメントを参照してください。
-
TLS クライアント証明書が
/etc/grafana/grafana.crt
ファイルに保存されている。別のパスを使用する場合は、この手順の該当するステップのパスを変更してください。
手順
root ユーザーとして、
/etc/grafana/grafana.ini
ファイルを開き、[server]
セクションの次のオプションを調整して、以下の内容を反映させます。protocol = https cert_key = /etc/grafana/grafana.key cert_file = /etc/grafana/grafana.crt
protocol = https cert_key = /etc/grafana/grafana.key cert_file = /etc/grafana/grafana.crt
Copy to Clipboard Copied! grafana が証明書にアクセスできることを確認します。
su grafana -s /bin/bash -c \ 'ls -1 /etc/grafana/grafana.crt /etc/grafana/grafana.key'
# su grafana -s /bin/bash -c \ 'ls -1 /etc/grafana/grafana.crt /etc/grafana/grafana.key' /etc/grafana/grafana.crt /etc/grafana/grafana.key
Copy to Clipboard Copied! Grafana サービスを再起動して有効にし、設定の変更を適用します。
systemctl restart grafana-server systemctl enable grafana-server
# systemctl restart grafana-server # systemctl enable grafana-server
Copy to Clipboard Copied!
検証
- クライアントシステムでブラウザーを開き、https://192.0.2.0:3000 リンクを使用してポート 3000 の Grafana サーバーマシンにアクセスします。192.0.2.0 は、マシンの IP に置き換えます。
アドレスバーの横にロックアイコン
が表示されていることを確認します。
注記プロトコルが
http
に設定されている場合に HTTPS 接続を試行すると、ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR
エラーが発生します。プロトコルがhttps
に設定されている場合に HTTP 接続を試行すると、Grafana サーバーは "Client sent an HTTP request to an HTTPS server" というメッセージで応答します。