第19章 perf によるパフォーマンスプロファイルの記録および分析
perf
ツールを使用すると、パフォーマンスデータを記録し、後で分析することができます。
前提条件
-
perf のインストール で説明されているように、
perf
ユーザー領域ツールがインストールされている。
19.1. perf record の目的
perf record
コマンドはパフォーマンスデータのサンプルを収集し、perf.data
ファイルに保存して、他の perf
コマンドで読み込み、視覚化できるようにします。perf.data
は現在のディレクトリーに生成され、後で別のマシンからアクセスできます。
perf record
を記録するコマンドを指定しないと、Ctrl+C
を押して手動でプロセスを停止するまで記録されます。-p
オプションに続いてプロセス ID を 1 つ以上渡すと、perf record
を特定のプロセスに割り当てることができます。root アクセスなしで perf record
レコードを実行できますが、実行するとユーザー領域のパフォーマンスデータのサンプルのみとなります。デフォルトモードでは、perf record
レコードは CPU サイクルをサンプルイベントとして使用し、継承モードが有効な状態でスレッドごとのモードで動作します。