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第4章 権限の取得

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システム管理者は (ユーザーも時には) 管理者アクセスでタスクを実行する必要があります。システムに root としてアクセスすることは危険を伴う可能性があり、システムおよびデータの著しい破損につながる場合もあります。本章では、su および sudo プログラムを使用して管理者権限を取得する方法を説明します。これらのプログラムを使うと、特定のユーザーが高レベルの制御およびシステムセキュリティーを維持しつつ、通常は root ユーザーしかできないタスクを実行することができます。
管理コントロール、潜在的な危険、および権限アクセスの不適切な使用を防ぐ方法についての詳細は、『Red Hat Enterprise Linux 6nbsp;Hat Enterprise Linux 6nbsp;LinuxRed Hat Enterprise Linux 6nbsp;6 セキュリティーガイド』 を参照してください。

4.1. su コマンド

ユーザーが su コマンドを実行すると、root パスワードが要求されます。認証されると root シェルプロンプトが表示されます。
su コマンドでログインすると、そのユーザーは root ユーザーと なり、システムへの絶対管理アクセスを持つことになります。[1].さらに、ユーザーが root になったら、パスワードを求められることなく、su コマンドを使用してシステム上の他のユーザーに変更を加えることができます。
このプログラムは非常に強力なので、組織内の管理者はこのコマンドにアクセスできるユーザーを制限してください。
最も簡単な方法は、wheel と呼ばれる特別な管理グループにユーザーを追加することです。これを実行するには、以下のコマンドを root で入力します。
~]# usermod -a -G wheel username
このコマンドで、username を、wheel グループに追加するユーザー名に置き換えます。
また、User Manager を使用して以下のようにグループメンバーシップを変更することもできます。この手順を実行するには、管理者権限が必要なことに注意してください。
  1. パネル上の システム メニューをクリックして 管理 から ユーザーとグループ をクリックして User Manager を表示させます。または、シェルプロンプトで system-config-users コマンドを入力します。
  2. ユーザー タブをクリックして、ユーザーリストの中から必要なユーザーを選択します。
  3. ツールバーの 設定 をクリックして、ユーザー設定のダイアログボックスを表示させます (または ファイル メニューで 設定 を選択します) 。
  4. グループ タブをクリックし、wheel グループのチェックボックスにチェックマークを付けて OK をクリックします。
ユーザーマネージャーの詳細は、「ユーザーマネージャーアプリケーションを使用したユーザーの管理」 を参照 てください。
wheel グループにユーザーを追加したら、この特定のユーザーにのみ su コマンドの使用を許可することが推奨されます。これを行うには、su:/etc/pam.d/su の PAM 設定ファイルを編集する必要があります。このファイルをテキストエディターで開き、以下の行からコメント (#) を削除します。
#auth           required        pam_wheel.so use_uid
この変更により、wheel の管理グループのメンバーのみが、su コマンドを使用して別のユーザーに切り換えることができるようになります。
注記
root ユーザーは、デフォルトで wheel グループに含まれます。


[1] このアクセスは、SELinux の制限が有効な場合は、この制限対象となります。
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