22.16.5. ブロードキャストまたはマルチキャストサーバーアドレスの追加
送信用のブロードキャストまたはマルチキャストアドレス、つまり
NTP
パケットをブロードキャストまたはマルチキャストするアドレスを追加するには、ntp.conf
ファイルの broadcast コマンドを利用します。
ブロードキャストおよびマルチキャストの両モードは、デフォルトで認証を必要とします。「NTP の認証オプション」を参照してください。
broadcast コマンドは以下の形式になります。
broadcast address
ここでの address は、パケットの送信先となる
IP
ブロードキャストまたはマルチキャストアドレスになります。
このコマンドは、システムが
NTP
ブロードキャストサーバーとして機能するように設定します。使用するアドレスは、ブロードキャストかマルチキャストアドレスである必要があります。ブロードキャストアドレスは、IPv4
アドレス 255.255.255.255
を意味します。デフォルトでは、ルーターはブロードキャストメッセージを渡しません。マルチキャストアドレスは、IPv4
Class D アドレスまたは IPv6
アドレスになります。IANA には、IPv4
マルチキャストアドレス 224.0.1.1
と IPv6
アドレス FF05::101
(サイトローカル)が NTP
に割り当てられています。『RFC 2365 Administratively Scoped IP Multicast の説明にあるように、管理』 者が範囲指定した IPv4
マルチキャストアドレスを使用することもできます。